同社によると、1月16日午前8時10分、水戸駅南口発東京駅行きの高速バスにおいて、常磐道を走行中、午前9時40分頃、乗客が「居眠り運転をしているのではないか」と運転手に注意。同社にも電話で通報があり、安全を確保するため、最寄りの守谷サービスエリア(同県守谷市)に停車させた。
30〜40分後、乗客16人は後続のバス2台に全員乗り換えて、目的地に向かった。乗客にケガはなかった。
運転手は過労となるような勤務状況ではなく、「ウトウトしてしまったが、寝てはいない」と話しているという。
SAS(睡眠時無呼吸症候群)検査を同社では実施しているが、この運転手は「受診の必要なし」との判断を受けており、定期健康診断でも異常は見つかっていない。
バス搭載のドライブレコーダーの映像を確認したところ、完全に寝ていた時間帯はなく、蛇行運転もなかった。
同社では、「お客さま並びに関係者の皆さまには、ご迷惑とご心配をおかけしましたことを、心よりお詫び申し上げます」とコメント。
今回の事態を受け、「安全管理体制の見直しを行い、お客さまの信頼を回復できるよう、再発防止策を徹底してまいります」としている。
(蔵元英二)