最近は、後輩で同じ元慶應ボーイであるSexy Zoneの菊池風磨とのプライベート秘話が、双方の口から語られることが増えた。同じ日テレで、菊池が連ドラ『吾輩の部屋である』に出演中だからだ。これは、連ドラ史上初となる出演者1人という実験的深夜プログラム。数多いジャニーズタレントのなかから菊池が抜てきされたのは、大きなチャンスだ。主題歌もセクゾの新曲『ぎゅっと』。必然的に菊池が推される時期とあって、櫻井との抱き合わせで絶賛露出中だ。
振り返れば、櫻井と関わった後輩がその後、運を上げるという好例は過去にもあった。セクゾの先輩にあたるKis-My-Ft2・千賀健永だ。SMAP時代の中居正広プロデュースによる舞祭組とも兼任する千賀。彼もまた、櫻井シンパだ。
そもそも2人は、千賀がジャニーズ事務所に入所する前からの関係だ。千賀の母は、美容・コンサルタント会社の社長。地元の愛知県内を拠点にしていたころから華やかな人脈があり、そのころ、櫻井の母と出会った。のちに、ジャニーズJr.となった千賀は、母を介してアイドル・櫻井と接点を持ち、キスマイとして歌手デビューした今は、同じ舞台に立てるまでに飛躍した。
裕福な家庭で育った千賀。恵まれた家庭環境は、櫻井と酷似だ。千賀は、幼いころからダンスを習い、コンテストで優勝経験があるほどの腕前。ダンススキルは幼少期から高く、今ではキスマイの振付師も兼ねる。Jr.時代は、タッキー&翼ほか、多くのグループのバックダンサーで目立ったポジションを担った。Kis-My-Ft2としてユニット化されたあとは、のちにHey!Say!JUMPとなる中島裕翔、知念侑李、有岡大貴、髙木雄也などと新グループを結成、デビューの話が持ち上がった。しかも、「センターで」という千載一遇の条件で、だ。
しかし、千賀は「俺はキスマイでいたいです」と断った。ジャニー喜多川社長から、「YOUは最高のチャンスを失ったよ」と言われながらも、その決意は固かった。のちに、滝沢秀明のプロデュースによるダンスユニット・舞闘冠(ぶとうかん)に参加。キスマイでは藤ヶ谷太輔&北山宏光とそろって、フロントメンバーになった。だが、落ちるのも早かった。当時、“ふじきた”としてテッパンの人気を誇っていた2トップの藤ヶ谷&北山に、突如として玉森裕太が加わり、千賀はバックダンサーに降格させられたのだ。
悩んだ千賀。そのときに相談したのが、櫻井だった。返ってきた言葉は、「自分と戦え」。
目が覚めた千賀は原点に立ち戻り、みずからをダンスの世界にいざなったマイケル・ジャクソンのビデオを何度も観た。国内外問わず、アーティストのライブに足を運んだ。結果、キスマイで唯一無二のポジションを確保して、コメディキャラではじまったはずの舞祭組もまさかのヒット。12月13日には初アルバム『舞祭組の、わっ!』をリリースし、来年1月からは初のライブツアーを開催する。
菊池に続いて、千賀の運気まで上げた櫻井。今、もっともアツいパワースポットかもしれない。