起訴後に、逃亡および証拠隠滅のおそれがなく保釈請求が行われた場合には、保釈が行われる。保釈にあたっては本人の経済状況から算出される保釈金を納める必要がある。ここから収入がバレてしまう。
一方で、保釈請求が下りない場合は、起訴から1週間程度で東京拘置所へ移送される。ただ、拘置所は常に満員状態にあり、女性の収容人数も少ないため、そのまま留置所にとどめおかれるケースもある。もちろん、その後に保釈請求が通る場合もある。入所にあたっては、全裸になり身体検査を受ける。いわゆる「ケツの穴の中まで調べられる」それである。担当は女性刑務官が行うが、屈辱的な検査であることは確かだろう。
交通事故の裁判は、民事と刑事は別に行われる。民事は被害者への賠償金額などを争う。民事裁判の場合は、当事者同時の示談交渉から始まり、これが成立しない場合は、裁判となる。一方の刑事裁判の場合は、事件の悪質度によって法律に則った判決が下される。吉澤容疑者の場合、大量の飲酒によるひき逃げ事故のため重い判決が予想される。
現在の日本において、刑事裁判で起訴された場合の有罪率は99.9%以上といわれる。真犯人や新たな証拠が出てくるといったことがない限り、無罪となることはほとんどない。
刑事裁判では厳しい判決が予想され、保釈されたとしても吉澤容疑者の立場上、顔を出しての謝罪会見は求められるだろう。吉澤容疑者に待ち受けているのはいばらの道である。