『M-1』チャンピオンでは、2018年チャンピオンの霜降り明星が、2019年の春から本格的に東京進出を果たし、全国区の冠レギュラー番組『霜降りバラエティ』(テレビ朝日系)を持つなど、大ブレークを果たしている。
ミルクボーイは霜降り明星に比べれば、地味な印象を受けがちなのは確かであり、どうしても比較対象になってしまうだろう。やはり、未知の東京へ飛び込むよりも、関西で地道に活躍していく道もあるのかもしれない。
何よりミルクボーイが東京進出を躊躇するのは、先輩芸人の失敗例を見ているのもあるだろう。皮肉にも番組で共演したダイアンこそ、東京進出に失敗したコンビという位置づけであろう。
「ダイアンは2018年に、芸歴18年目にして東京進出を果たしました。ですが、東京のテレビにはうまくハマれたとは言えません。ダイアンは芸人間ではネタのセンスには定評があり、特にコンビ同士での『いちゃつき』がファンには好評でした。ただ、東京のひな壇芸では浮いた存在となってしまい、何より見た目が地味だったのが敗因と言えるかもしれません。ミルクボーイも、ネタのクオリティに関して芸人間の評価が高い『楽屋真打』的な存在でしたから、ダイアンとキャラクターが似ています。その分、慎重にならざるを得ないのかもしれません」(芸能ライター)
ミルクボーイの漫才スタイルは新人時代から一貫している。ある種のストイックな姿勢があると言えるだろう。やはり、関西の舞台を本拠地とし続けるのがベストかもしれない。