ボンド・シリーズのプロデューサー、アルバート・ブロッコリが真剣にトムを主役に迎える事を検討していたが、本人が有名過ぎる理由で起用が取りやめになったとトムが語った。
トムは、「僕が若かったころ、ジェームズ・ボンドに殆んど決まっていて、1度その話が進められたんだ」「映画責任者だったブロッコリ氏から話が来たと憶えているけど、僕の名前が候補になった時に『トム・ジョーンズは、本当にトム・ジョーンズっていうこと主張しちゃうタイプだ。彼のキャラクター、あのキャラクターで歌手になったんだよ。もし、トムがジェームズ・ボンドになったら、果たして世間は彼の事をジェームズ・ボンドとして見てくれるかな? トム・ジョーンズとして見ないだろうか?』って言われていたらしいんだ。どうやらそれが問題だったみたいだね」
これまでにショーン・コネリー、ジョージ・レーゼンビー、ロジャー・ムーア、ピアース・ブロスナンが演じ、そして現在ではダニエル・クレイグが演じているボンド役。トム・ジョーンズのボンドがどの時期に考えられていたのかは不明だ。しかしショーン・コネリーが降板してからすぐの60年代後半か70年代初頭ではないかと言われている。
トムは1965年のボンド映画『007 サンダーボール作戦』の主題歌を歌っている。