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有名な暗闇祭りは“夜這い”がルーツだった!〜京都府U市

 毎年6月に行われ、大勢の観光客が訪れる京都・U市の縣(あがた)祭り。地元の無形民俗文化財にも指定されており、“漆黒の奇祭”と称される暗闇祭りの一つだ。

 これに似た祭りは全国に複数存在し、中には昔、夜這い祭りだったものも多いと聞くが、「縣祭りも明治時代までは、一種の夜這いイベントやった」と証言するのは、郷土史を研究する地元出身で元教師の徳井惣一さん(仮名・72歳)。

 「多くのお祭りは開催中無礼講とされ、縣祭りも例外ではなかった。夜這いや乱交もOKやったので、多くの男女がお祭り会場周辺の林の中で行為に及んどったようや」

●闇に乗じて女性が男性を誘うことも…

 今風に言えば、年一度の野外プレイイベント、または一大青姦スポットといったところか。だが、当時は下品で破廉恥という認識はなかったという。

 「一言でいえば、エンターテイメントやね。各地の暗闇祭りにも言えるけど、男だけやなく女性から誘ってもOKやった。男女入り乱れての行為も当たり前やったし、妻や夫以外の異性との行為も珍しくなかった」

 都市部のホテルやマンションの一室で行われるスワッピング系の裏風俗“大人のパーティー”も顔負けだが、当時の祭りにはそうした側面もあり、その最たるものが縣祭りのような暗闇祭りだったそうだ。

 「若い男女にとって、この祭りが唯一の出会いの場と言って良かった。親に決められた相手と結婚するのが当たり前の時代やから、本気度も違う。昔の女性は奥ゆかしいと見られがちやが、この手の祭りにおいては、むしろ今よりも肉食的。残念ながら、今では普通のお祭りになってもうたけどね(笑)」

 なお、ほかでは男性器などを象ったご神体を祀る神社のお祭りなども「かつては乱交イベントの要素が強かった」という。一度でいいからその時代のお祭りに参加してみたかった?

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