「報道からは短気で粗暴な奴という印象を受けますが、ほどよくオシャレに黒のスーツを着こなし、モテそうな男性でしたよ」(傍聴していた交通ジャーナリスト・今井亮一氏)
犯罪とは縁遠そうな丸井被告が、なぜ男性を突き落としたのか? 事件の流れはこうだった。
「5月10日の夜、電車の優先席前でケータイを使っていた女性がいた。この女性に大声で注意したのが被害男性。この被害男性の注意の仕方を見とがめたのが丸井被告だったのです」(社会部記者)
丸井被告は調書で、この時の様子を「電車の中で大声で注意している男性がいた。私が『もういいじゃん』と言うと『なんだよ、この女の彼氏か、次の駅で降りろ!』となった」と説明。先にケンカを売ってきたのは、被害男性の方だったという。
さらには、「(駅に降りて)何か言われるのかと思ったら、被害者は無言でエスカレーターに乗って行った…酔っ払って腹が立っていたので力加減ができず…」(被告の調書)結果、事件は起きてしまった。
丸井被告も酔っていたようだが、実は被害男性もこの日は早くから酒を飲んでいたらしい。もはやお互い“注意”ではなく“酔っぱらいのカラミ”状態だったのだ。
忘年会のシーズン、酔って一言いたくなっても、その注意は重大事件のもと。アルコールが入っているならツイッターで呟く程度にしておくのが無難ということか。