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タレントギャラもネックで青ざめる民放 放映権料高騰で東京五輪中継がNHKだけになる!?

 いまだソチ五輪の興奮冷めやらぬ日本国民とは対照的に、暗〜いムードに覆われているのが民放テレビ局。なんと、'20年に開催される東京五輪がNHK以外で観戦できない可能性が出てきたのだ。
 「五輪の放映権料があまりに高騰しすぎているんです。五輪自体は優良コンテンツであることに間違いはない。しかし、あまりにも値上がりしたため、視聴率を取っても採算が取れないんです。NHKのように無尽蔵に制作費があるわけではない。金メダルが有力視される種目は各局の代表者がくじ引きで中継種目が決まるため、高い放映権料を支払っても100%元が取れる保障もないんです」(事情通)

 NHKと民放連が共同で組織する『JC(ジャパンコンソーシアム)』がIOCに支払った放映権料は、昨年のロンドン五輪で325億円('10年バンクーバー冬季五輪含む)。今年のソチ五輪('16年リオ夏季五輪含む)は一気に計360億円にも跳ね上がった。
 「360億円は史上最高額の放映権料でした。IOCにとって日本は最高のカモ。これまでも言われるままに、JCは史上最高額を支払ってきたのです」(民放関係者)

 そんな状況のもと某民放幹部が危惧するのは、'20年の東京五輪。'18年の平昌(ピョンチャン・韓国)冬季五輪とセット売りされ、最低でも400億円になることが想定されているのだ。
 「IOCはもっと値段を吊り上げようとしており、すでに700億円という金額が水面下で提示された。このままだと最悪1000億円なんて金額になる可能性もあります」(前出幹部)

 その結果、民放テレビ局の中に五輪中継から撤退する局が出てくると噂されているのだ。
 「五輪の放映権料の支払い配分は、NHKが7〜8割、民放連が残りの2〜3割を負担します。ソチ五輪の中継も民放局全てが軒並み赤字。放映権料が莫大な割に、放送時間帯が深夜だったこともあり、CM収入は伸びず赤字幅は民放全体で数10億円になったのです」(編成マン)

 民放を苦しめるのは、放映権料だけでは無い。現地でキャスターやリポーターを務める芸能人らのギャラも悩みの種なのだ。
 「ソチ五輪を例に取ると、テレ朝の松岡修造が1日80万円、テレビ東京の荻原次晴と日テレの荒川静香は60万円、TBSの高橋尚子は50万円。また、ジャニーズに至ってはSMAPの中居正広が1日200万円、櫻井翔で130万円、TOKIOの国分太一で100万円。20日間稼働すると、それぞれ4000万円、2600万円、2000万円稼いだ計算になります」(事情通)

 五輪中継に明るい未来はなさそうだ。

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