同事件で逮捕されたのは、千葉県鎌ヶ谷市に住む国交省大臣官房人事課職員、川野辺慧容疑者(24)。7月3日に強姦容疑で鎌ヶ谷署に逮捕されたが、直接の容疑は6月9日午前1時過ぎ、新京成線くぬぎ山駅近くを徒歩で帰宅中の女性(23)に、「名前は?」「何歳?」と声をかけたことだった。
「女性が返事をしないでいると、川野辺は突然腕を引っ張り、脇にある飲食店の敷地へ引っ張り込んだ。無言で下半身の着衣を脱がせ、その場に押し倒して強姦したのです」(社会部記者)
女性は翌日被害届を提出。付近の防犯カメラの映像から川野辺容疑者が浮上し、逮捕されたのだ。川野辺容疑者は、「合意の上だった」と供述しているが、被害女性は同容疑者とは面識がなく、「合意なんてとんでもない」と語っているのだ。
ただ、恐ろしいのはこの後だ。
実は、同容疑者は今年3月5日午前8時ごろ、地下鉄千代田線の西日暮里-根津間で、30代女性の下半身を触ったとして、警視庁に逮捕されていたのである。しかも、往生際の悪さは凄まじかったという。
別の社会部記者が言う。
「川野辺は警察で、『確かに手は下半身に当たったが、それは混んでいたためで故意に触ったわけではない』と頑強に主張。警察は女性の言い分通り送検したが、電車が混んでいたことも事実だったために東京地検は『水掛け論』と判断し、不起訴処分にしたほどなのです」
ところが、川野辺容疑者のこうした“前科”は、国交省側には全く伝わっていなかったらしく、今回のレイプ事件の発覚で大騒ぎになっているのだ。
「先の痴漢事件で味をしめたのか、川野辺は強姦を『合意の上』と強く主張しているが、今回はそうはいかない。エリートの傲慢さと、それゆえに世間を知らないバカさ加減が浮き彫りとなっているのです」(同)