◎フィエロ
目の覚めるようなキレっぷりで我々の度肝を抜いたトーセンラーが、昨年と同じ京都大賞典3着からのステップで連覇に挑む。追い切りの動きもシャープで、休み明けを一度使った効果は歴然。大一番へ向けてきっちりと仕上がった感。3勝2着2回3着3回と京都外回りコースの重賞戦績は現役屈指であり、これ以上の条件はないだろう。風格も増し連覇へ向けて視界は良好だ。
ラー1強vs伏兵陣という見立てで考えているが、それほど力量差はなく展開次第ではかなりの接戦にもつれ込むケースも。相手本線には、同厩のフィエロを推す。前走、1400mのスワンSでは、ミッキーアイル、サンライズメジャーの後塵を拝したが、1600mの本番を想定した騎乗で0.1秒差なら上々。何よりも、スローペースにかかることなく脚をためられた点が収穫。折り合いの不安さえなければ、春のマイラーズCのように33秒台前半の末脚が期待できる。上手に馬群を捌ければ逆転の目さえありそう。
今回と同じ舞台のマイラーズCでレコードを叩き出したワールドエースも外せない。毎日王冠での不可解な敗戦は気になるが、中間の気配は素晴らしく、大敗が尾を引くことはなさそう。この馬も京都は得意。改めて。
京都1800mで日本レコードを記録したグランデッツァもスピード勝負は望むところ。今週の追い切り後の馬体重が512キロ。12キロ減だった毎日王冠からは戻っており、ほぼベストで臨めそうだ。巻き返し注意。
以下、高速マイルで復活の可能性があるロゴタイプ、堅実なダノンシャークあたりをおさえておきたい。
馬連 流し
(8)-(3)(9)(10)(12)(13)
3連複 軸2頭流し
(8)(13)-(3)(9)(10)(12)
<プロフィール>
仲町通(なかまち・とおる)
在京スポーツ紙の競馬記者として美浦・栗東トレセンに足を運ぶこと20年。厩舎関係者への綿密な取材の下、穴党として数多くの万馬券ヒットの実績を持つ。この春、フリーとして転身。本名非公開。
※出馬表などのデータは、必ずJRA公式発表のものと照合し確認してください。