search
とじる
トップ > レジャー > 「渋井哲也の気ままに朝帰り」「キャバ嬢たちの年賀メール」で思うこと

「渋井哲也の気ままに朝帰り」「キャバ嬢たちの年賀メール」で思うこと

 2010年から2011年へ。年が明けて最初のメールは、みなさんも、「あけましておめでとう」などの内容だったと思います。私もそうでした。年明けの前後は、毎年のように、メールが送れない状態になりますよね。これは携帯電話会社がパンクするのを避けるために、アクセス制限を行っているからです。今回も同じだったので、それにしびれを切らした知人は、電話をかけてきました。

 さて、メールの話に戻りましょう。

 私の携帯電話に最初に着信したメールはキャバクラ嬢と思われる女性からの年賀メールでした。「と思われる」としたのは、この女性とは最近、連絡を取り合っていないので、電話帳から削除していたから、誰かは確認できないからです。電話帳に登録されていないと、私の携帯は、「迷惑メール」フォルダに入るようになっています。この女性のメールも「迷惑メール」になっていました。

 このメールはとても味気ない内容で、新年のあいさつの後に、「充実した幸せな一年になりますように」とあるだけです。「誰に宛てたものか」を示す名前もありません。きっと、送り主は、電話帳にある顧客リストに同報メールを送ったのだろうと推測します。次に届いたメールもデコメではありますが、似たようなものでした。せめて、名前入りのメールが欲しいものです。

 と思っていたら、3通目で私の名前が入っていました。しかし、残念ながら、私が電話帳から削除してしまっていたのです。これも「迷惑メール」扱いです。ということは、私にとっては記憶に残っていないキャバ嬢ですね。

 電話帳に残っている嬢からの最初のメールはA嬢からでした。最近ほとんど会っていないのですが、知り合った頃は、店を移籍するたびに、その店に行ったのを覚えています。最近も移籍したということを聞いていました。今度、行ってみようとぼんやりとは思いました。

 やっぱり、実績のある嬢たちの年賀メールは、名前付きながらも、本当にあっさりです。紙の年賀状で送るように、余計なことは書かず、なおかつ、名前を入れて、さりげなく近況を添える感じです。数々の経験がそうした年賀メールを送らせるのでしょう。情報多すぎず、少なすぎず。「できるな」という印象を持ちます。

 もう友達のようになっている嬢たちは、リアルタイム感がある内容です。海外旅行をしている嬢は「いまは、○○にいます」という内容だったりします。新年早々、はしゃぎすぎですよ、みなさん。

 私が最近、お気に入りのY嬢からの年賀メールは、年始の出勤時間が記してあり、思い切り営業メール。もちろん、それは分かっていますが、営業全開というのも悲しいものです。

 そして、いつも営業電話ばかりのK嬢も、やはり、いつから出勤しているとの内容入り。だから、もうあなたの店には行かないんだよ、とレスをここでしておきます。を持ちます。

 もう友達のようになっている嬢たちは、リアルタイム感がある内容です。海外旅行をしている嬢は「いまは、○○にいます」という内容だったりします。新年早々。

<プロフィール>
渋井哲也(しぶい てつや)フリーライター。ノンフィクション作家。栃木県生まれ。若者の生きづらさ(自殺、自傷、依存など)をテーマに取材するほか、ケータイ・ネット利用、教育、サブカルチャー、性、風俗、キャバクラなどに関心を持つ。近刊に「実録・闇サイト事件簿」(幻冬舎新書)や「解決!学校クレーム “理不尽”保護者の実態と対応実践」(河出書房新社)。他に、「明日、自殺しませんか 男女7人ネット心中」(幻冬舎文庫)、「ウェブ恋愛」(ちくま新書)、「学校裏サイト」(晋遊舎新書)など。

【記事提供】キャフー http://www.kyahoo.jp/

関連記事


レジャー→

 

特集

関連ニュース

ピックアップ

新着ニュース→

もっと見る→

レジャー→

もっと見る→

注目タグ