日本酒はアルコール分を十数パーセント含んでいることから賞味期限がないと思われている方も多いと思います。
確かにその殺菌力で細菌などはほとんど増殖できないんですが、アルコール15%以上でも生育できる‘火落菌(ひおちきん)’という乳酸菌があります。火落菌は、日本酒を楽しむ容器の洗浄が十分でない場合や、日本酒を別の容器に移し替えた際まれに混入する可能性があるんです。
菌が増殖するとお酒は白く濁り香味に変化があらわれます。でもこれらの変化による体への影響は殆どないようです。とはいえ、白濁や香りなどの変化がみられた場合は飲用をひかえてくださいネ。
日本酒は基本、温度変化の無い冷暗所(冷蔵庫など)で保管状態さえしっかりしていれば10年以上も熟成させて楽しむ事ができるお酒です。一応断っておきますが、あくまで“未開栓”に限りますのでご注意下さい!
蛇の目ピロコの自宅にも大切にねかせてある秘蔵酒があります。
ですが、やはり冷暗所とはいえども長期保管されたお酒は、色・香り・味はかなり個性的になるので、清涼感のある軽いタッチのお酒が好きな方にはお薦め出来ないかも?
因みにフレッシュなお酒を好まれる方にピロコお勧め酒は…山口県の‘獺祭’(だっさい)発泡にごり酒!! http://asahishuzo.ne.jp/
キンキンに冷やしてゴクゴク飲んで下さい! 暑さも吹っ飛びます!!
一応賞味期間の目安として、以下を参考にしてみて下さい☆
●生酒・生貯蔵酒…製造年月から6〜8か月間程度(2〜3℃冷蔵保管)
●吟醸酒・純米酒…製造年月から10か月間程度(冷蔵保存)
●普通酒・本醸造酒…製造年月から12か月間程度(15℃冷暗所)
日本酒は「製造年月」の表示が義務付けられています! 商品の正面または背面のラベル又はキャップ、パックの場合は頭部に掲載しているので必ずチェックして下さいね。
賞味期間を過ぎたからといってすぐに飲めなくなるわけではないので、長期熟成を好まれない方は‘料理酒’としてお使いになると良いかと思います。
未開栓なら衛生面での問題はありませんが、開栓後は容器を立てて冷暗所で保存し、できるだけお早めにお召し上がりくださいませ〜。
※写真は獺祭の斗瓶(20リットル入りの大瓶)ディスプレイ用