世界初のトイレバンドは、活動休止中のキンモクセイ・佐々木良(ギター)と伊藤俊吾(キーボード)、GOMES THE HITMAN・山田稔明(ギター)、元ゲントウキ・伊藤健太(ベース)、元くるり・森信行(ドラム)を集めた超豪華メンバー。「ケータイに入ってるミュージシャン全員に電話をして、揃ったのがこのメンバー」(佐藤)というが、キンモクセイのように“紅白出場歌手”がおり、本格派。「芸人がやるバンドだけど、コミックバンドではない。僕は、語りやコーラスを担当しているだけ。象徴として燦然と輝いております」と、芸人と作家を兼務する佐藤は、音楽に関しては一歩引いた立場のようだ。
佐藤といえば、海外ドラマ『24』のジャック・バウアーのものまねでプチブレイクした岸学の相方。“じゃないほう芸人”として、つねに岸の影に隠れていた。しかし、親友で右腕でもあるオードリー・若林正恭の「トイレの話をしてるときはイキイキしてるから、それを仕事にしてみれば?」という助言で、およそ10年前からトイレを研究。今では名誉トイレ診断士、掃除能力検定士、日本トイレ協会会員、グッドトイレ選奨2年連続受賞の肩書きがあり、トイレクリーンマイスターの資格を持つ。各トイレメーカーと交流があり、講演会に招かれるほどだ。
トイレの日にちなんだこの日は、トイレメーカーとコラボした新商品『びっくりProトイレクリーナーサトミツ棒』を発売。「65歳ぐらいまでには、“SATOTO”(サトートー)を作りたい。これからは高齢化なんで」と、芸能界初となるトイレメーカー社長も目指す。
目標は、世界規模。「2020年の東京オリンピック。私にできることはあると思う。よりたくさんの外国の方が来るので、トイレの大切さを、歌や本を通して伝えていきたい」と、東京五輪も視野に入れる。さらに、「トランプ(米国新大統領)さんの家のトイレ掃除、させてくれないですかねぇ。あまりキレイにしてない気がするんで」と芸人らしく、話題に便乗することも忘れなかった。(伊藤雅奈子)