三瓶は高校卒業後に調理系の専門学校へ進学しており、調理師免許を保有している。三瓶に限らず「実は料理うまい芸人」は多い。
カンニング竹山の相方として知られ、2006年に亡くなった中島忠幸さんは、高校中退後に板前修行をしていたため、料理がうまい芸人として知られた。ブレイク前に出演していた『虎の門』(テレビ朝日系)の料理企画では、元祖料理うまい芸人といえる“キム兄”こと木村祐一と、毎度名勝負を繰り広げていた。
キャイ〜ンの天野ひろゆきも、隠れた料理うまい芸人である。調理師などの資格保有者ではないものの、15歳からレストランでアルバイトをしていたため、料理はお手の物。新人時代には、風呂なし四畳半アパートに住みながらもコンロひとつでビーフストロガノフを作っていたという。
ロバートの馬場裕之は、秋山竜次の有名人の体ものまね、山本博のプロボクシングなどに隠れて目立っていないが、実は料理うまい芸人である。調味料を自分で調合するほか、自宅にはベーコンを作る燻製機械まで用意している。趣味が高じて、現在はテレビ番組で料理コーナーのレギュラーを持つほどだ。
チュートリアルの福田充徳も料理好き芸人であり、著作『チュートリアル福田充徳の家呑みレシピ』(ワニブックス)もある。福田は酒好きとして知られ、簡単に作れるお酒のおつまみを得意とするようだ。新しい料理の楽しみ方といえるだろう。
料理というと、女性の「ママタレ」の専売特許といったイメージもあるが、福田の酒飲みレシピを始め、男の料理も注目といえるだろう。ライフスタイルの多様化にしたがって、男の料理芸人はさらに注目されて行くかもしれない。