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パソコン、スマホもチョ〜危険 目に悪影響を及ぼす“ブルーライト”の正体(2)

 そこで、パソコンやスマホなどタブレット型の端末画面が、人の健康にどう害を与えるのか「医学的に詳しく解明する必要がある」として慶応大学医学部・坪田一夫教授など眼科、精神科の医師を中心に『ブルーライト研究会』を立ち上げた。
 同研究会は「目の疲れの他、体内リズムも青色光の影響を受けるため、目と全身の2つの視点で健康調査と研究をしていきたい」としている。
 中でも力を入れているのは「青色光はなぜ目の負担を大きくするのか」「太陽の光にも含まれる青色光を夜に浴びると、なぜ睡眠リズムが乱れやすいのか」などである。
 この点は眼科の世界でもきちんと検証されていないので、今後は詳しく調べていきたいとしている。

 さて、私たちにとって生活の一部と化したスマホなど、目には見えない“ブルーライトの恐怖”から、いかに逃れられるのか。
 前出の村井院長が、こんなアドバイスをする。
 「自己管理ではありませんが、自助努力で回避することが大事です。青色を防ぐメガネなどのアイテムを活用することをお勧めしますね。また、食生活でも注意してください。ホウレンソウなどに含まれる抗酸化色素のルテインは黄斑を保護しますが、体内では生成できません。ですから、緑黄色野菜などを積極的に食べることが大切です」

 また他の医療関係者も、注意すべき事項を挙げる。
 「寝る前にパソコンやスマホを見る人は少なくないと思いますが、青色光を浴びると寝付きにくくなります。就寝前の1〜2時間ぐらい前に分泌される“メラトニン”という大事なホルモンの分泌を、青色光は抑えてしまう作用があります。要注意ですね」
 ただし「朝の青い光は眠気を覚めやすくするし、体内リズムを調整するのにうってつけな要素もあります」と逆な利便性を説く。一度、試してみるのも一興かもしれない。

 一方、青色光を減らすメガネアイテムもどんどん増えている。
 ニコン・エシロール社製の青色光を反射させる透明レンズ。セイコーオプティカルプロダクツの特殊コーティングされたレンズ。メガネブランドのJINSやZoffが販売している“パソコン対応のメガネレンズ”なども最近、利用者が増えているそうだ。
 いずれにしても、仕事前に(1)意識してまばたきする(2)パソコンの輝度を抑える(3)1時間おきに目を休ませるくらいは、パソコン、スマホ愛好家は実践する必要がある。

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