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DeNA・ラミレス監督、「声援がこの結果をもたらしてくれた」とファンに感謝 本拠地で迎えるCS、大歓声を背に苦手阪神を攻略へ

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アレックス・ラミレス監督

 9月28日、本拠地横浜スタジアムでのタイガース戦で、2019年のベイスターズの公式戦の全日程を終了した。成績は143試合71勝69敗3引き分けの貯金2。セ・リーグ2位通過を果たし、念願のクライマックスシリーズを本拠地の横浜スタジアムで開催することを叶えることができた。

 ラミレス監督も「キツいシーズンだった。序盤で10連敗、5連敗もあったが、2位で終われたことは良かった」と振り返り、「各数字(打撃、投手成績、盗塁など)を見ても1位や2位はなく、4位や5位が多い。そう考えると選手の皆はすごい頑張ってくれた」と選手を労った。また、ファンに対しても、「ファンはファミリー。勝っても負けても変わらぬ声援を送ってくれ、作り出してくれる雰囲気が一番大きい」と感謝した。

 それは数字にも表れている。ベイスターズの横浜スタジアムでの成績は43勝27敗1引き分け。貯金を16も稼ぎ、勝率は.614と圧倒的な強さを見せる。昨年あと一歩でCS進出を逃した原因のひとつが、ホームで33勝38敗1引き分けと負け越したことも要因となっただけに、今年大幅に改善できたことはチームにとって大きかった。それには多くのプレーヤーも口にするファンのサポートも欠かせぬ要因。ルーキーの上茶谷大河や、5年目左腕の石田健大も「ハマスタでの勝率の高さが証明している」とハッキリと声援が力になっていると口にしている。今年から約3500席増設された「ウィング席」効果もあり、横浜スタジアムでの最少入場者数でも29,703人と、毎試合満員の観衆から受ける大歓声の後押し効果は計り知れない。

 10月5日からのCSのファーストステージは、8勝16敗1引き分けと大の苦手とするタイガースに決まったが、抜群の勝率を誇る横浜スタジアムで開催できるメリットは、ほかのチームよりデータ的にも更に大きいだろう。キープレイヤーとして、終盤になるにつれ調子を上げた2冠王のネフタリ・ソトと、デッドボールの影響で終盤戦に抹消されたが、CSには出場できそうな主砲・筒香嘉智は、それぞれ.295、.293とタイガース相手に高打率をマーク。古巣相手に得点圏打率.400と、勝負強さを発揮した大和の3人には特に期待が高まる。

 ここを勝ち進めれば、指揮官の最終戦のスピーチでわざわざ発した「9月21日ジャイアンツによって優勝の望みは絶たれた」本拠地での敵将の胴上げの屈辱を晴らす舞台に進むことができる。 まずはファーストステージ、ベイスターズ戦士は圧倒的な青い力を背に勝利を掴む。日本一を決める戦いを、ここ横浜スタジアムで再び戦うために。

写真・取材・文 / 萩原孝弘

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