さて、キャンディーズで忘れてはならない存在が、一時期5万とも10万とも言われる会員数を擁した「全国キャンディーズ連盟」こと「全キャン連」である。キャンディーズは1978年に解散してから、一度も復活をしなかったため、全キャン連ももちろん活動することはなかった。
しかし、キャンディーズが解散してから30年目の2008年、東京ドームシティで行われた「全国キャンディーズ連盟2008大同窓会」で全キャン連は見事に復活していたのだ。
この「大同窓会」は当時からのファン、新たなファンを含めて2000人余りが集まり大盛況に終わり、それから1年後の2009年、全キャン連は「日本キャンディーズ協会」に名前を変え、新宿ロフトプラスワンなどで「キャンディーズナイト」の名前でイベントを開催していた。
4月3日にも「解散33周年イベント」をアミューズミュージアムで開催したばかりで「日本キャンディーズ協会」は連帯感を強めていただけに、スーちゃん急逝のショックは計り知れないものがあるだろう。22日付の日本キャンディーズ協会のブログでは副会長氏が「とにかく言葉がありません」と記事を出し、供花を添えるためのカンパを募集している。
全キャン連の名はキャンディーズファン全体の総称であり、誰でも名乗ることが出来る。公式HPの冒頭には「現役時代を知っていようが関係なく自分が全キャン連の一員だと 思えば、誰でも全キャン連です」と書かれており、ファンになったその瞬間から会員になれる。今回の訃報をきっかけにファンになった人でも大丈夫なのだ。
全員揃ったキャンディーズはもう見られないが、ファンがいる限り全キャン連は「永遠に不滅」だろう。(蟹山)