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早過ぎた桜満開で商売上がったりのテキ屋が画策する“あの手この手”

 例年より早く咲き始め“想定外”だった桜前線。散るのも早く、4月に予定されていた全国各地の「桜祭り」と名が付くイベント関係者は「開催する日に桜が散っているかも…」という間が抜けた状態で、対応に苦しんでいる。

 そんな中、テキ屋たちも「雨が多いし、咲いてから散るまでが短くて商売あがったり。例年より売り上げが3割くらい減るのを覚悟している」と嘆き節だ。
 ただ待っていても客は来ない。中には“あの手この手”の工夫を凝らし、何とかカバーしようと奮闘しているアイデアマンもいる。
 「花見客にポータブルラジオを貸し出した。ちょうどプロ野球も開幕したしね。50台準備したけど、1日800円で面白いように借りていったよ。スマホで何でも済ませるこんな時代でも、みんなでワイワイ聞くのが楽しいんだろうね」
 「飛行機で配っている毛布、あの公園バージョンですよ。半日で500円、1日で800円。それからレンタル自転車。あれって買い出しに便利なんだよね」

 花見の名所には、確かにいろいろな“お店”がオープンしていた。
 タバコ販売−。銘柄は10種類くらいしか置いていない上、どうも定価より高いような…。
 ピザの宅配代理−。大きな公園で場所がわかりづらいということか、ポイントを決めて、手配師のようなことをしているようだ。

 何と、マッサージ承ります−、というところも。
 「長丁場の花見は疲れるものでしょ。マッサージの需要はあると思ったんだよね。そこそこウケたけど、まあ場所が場所だけに満足度は低かったみたい(笑)」

 見た目が豪勢だったのは“出張寿司屋”。どうやら知り合いの寿司職人を呼んだらしい。
 「俺らが場所を貸してやる。ショバ代をとれるし、寿司屋も儲かるってことさ」

 テキ屋たちの商魂は実にたくましい。少しは見習いたいものだ。

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