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ナマハゲも様変わり?

 ナマハゲといえば大みそか、「泣く子はいねが〜」と子どもを驚かす秋田県男鹿市の伝統行事だ。国の重要無形民俗文化財にも指定されているこの行事が今、様変わりしてきているという。(2月12日付朝日新聞)

 鬼のような面にわらを羽織り、手に包丁を持つ姿は変わらないが、静かに居間に入り、住人に何か聞かれても遠慮がちに小さく話す。最近はこんな、大人しいナマハゲが目立つようになっているそうだ。
 10年ほど前から、このような傾向が見られ始め、今ではそれが当たり前のようになってきているという。若い頃、ナマハゲに扮した付添人が「おとなしいぞぉ。もっと声上げれ!」と叫んで代わりに戸を揺すり、大声を上げることもあるとか。
 原因のひとつはナマハゲに扮する世代の変化といわれる。20代の独身男性が多かった時期は、伝統を引き継ぐ青年会のメンバーが役目を担っていた。それが今では、あまり経験のない高校生や里帰りの学生、会社員などが頼まれて急ごしらえで扮することが増えた。慣れないので自然と行動が静かになるということだ。同時に、どこまでやっていいのか加減がわからない、というとまどいもある。

 2007年には、ナマハゲに扮した青年が酔って旅館の浴場に入り、女性客の体を触るという問題も起きた。子どもが減ってお年寄りだけの家が多くなったことも影響している。「年配の方ばかりで気を使う。怖がる子どもがいないから、やる気が出ない」という青年もいるそうだ。
 また、迎える側の意識が変わってきたことも大きな原因だ。大みそかの夜に正装してお膳や酒を出すのは煩わしい、家を荒らされるのは嫌だ、等の理由で断る家も増えたという。

(横浜 六太 山口敏太郎事務所)

参照 山口敏太郎公式ブログ「妖怪王」
http://blog.goo.ne.jp/youkaiou

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