容貌の良さゆえか、テレビ露出は以前からあり、潰れかかった店にアドバイスを送るなど、仕事の出来るイケメンシェフという地位を着実に固めてきた。現在のブレイクは、深夜のグルメ企画で「辛口だけど、熱い気持ちを持っているシェフ」というキャラクターを全面に押し出してからである。この企画のおかげで女性ファンが急増し、お店の予約は数カ月待ちだという。
女性ファンの間では、辛口で知られた川越シェフが高評価した食品やメニューは、絶対に美味しいという思い込みが生まれつつあり、もはや食品・外食業界のカリスマとなりつつある。最近では、ハンバーガーやラーメンのプロデュースまで乗り出しており、さすがに料理界の関係者の間では、「手を広げ過ぎではないか」という意見も多い。
「料理人の中では、本業に精を出していない人として認識されている。所詮、グルメタレントという意見も多い。あの仕事ぶりでシェフと名乗って欲しくない」(外食産業関係者)
「シェフならば、ラーメンやハンバーガーにまで手を出して欲しくない」(料理・グルメ関連ライター)
反発の声の中、「川越シェフの活動は、イタリア料理を普及させるために必要な事だ」という擁護の声もある。
川越シェフが料理すべきことは、ファーストフードやラーメンのプロデュースより前に、世間の風評ではないだろうか。このような風評を打ち破る川越シェフの活動に期待したい。