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専門医に聞け! Q&A ★胃の不調

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提供:週刊実話

Q:胃もたれ、胸焼けがして胃の調子が悪く、疲労感があります。肉、油が大好きで、白米もパンも甘い物も好きですし、お酒も飲みます。朝食は摂らず、昼食は簡単にすませ、夜に集中的に飲み食いします。多忙でストレスもあるでしょうが、このような食生活が胃の不調をもたらしているのでしょうか。_(38歳・不動産業)

A:胃は東洋医学の考えでは、生命エネルギーを作り出す臓器です。胃を元気に保つことが、健康を維持・増進するためにとても大切です。

 ご質問の方は、食生活を根本的に見直し、改める必要があります。仰っている通り、今の食生活が胃の不調や疲労感を招いていることは間違いありません。今のままでは、やがて大きな病気を引き起こすことになりかねないでしょう。

 まず、根本的なこととして、規則正しく食事をするようにしましょう。朝食を抜き、昼食は簡単にすませ、夜にまとめ食いをしているとのこと。これでは胃は疲れるばかりです。

 朝食、昼食、夕食の3食をそれぞれ常識的な時間に摂ることが大事です。朝食は抜き、昼食は軽く、夕食はどっさりという偏りを改めましょう。

●食生活を根本的に見直す

 夕食に胃腸の処理能力を超えたたくさんの量を食べていると、胃は負担がかかりすぎて悲鳴を上げているはずです。

 個別に見ていくと、肉や脂肪は消化に時間がかかるので、胃の中に長く滞留し、胃に負担がかかります。白米も砂糖も、摂りすぎると胃の負担になります。

 これらを減らし、1日のトータルの食事の量も減らしましょう。食事の内容は、和風のほうが適しています。ただし、肉も油料理も白米も砂糖も、食べてはいけないのではなく、摂りすぎるとよくないのです。お酒もそうです。

 想像するに、ご質問の方の場合、肉、油の量を減らすことが1番重要に思われます。

 そして、よく噛んで食べるようにしましょう。よく噛むことは、最良の消化薬です。食べ物を細かく砕いて、唾液とよく混ぜるとともに、胃や十二指腸からの消化液の分泌を増やします。

 以上のようなことに留意し、食生活の改善に挑みましょう。

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岡田研吉氏(研医会診療所漢方科医師)
東邦大学医学部卒。ドイツ留学中に東洋医学に関心を持ち、帰国後、国立東静病院で漢方を学ぶ。独自の漢方処方で生活習慣病等に成果を上げている。著書『さらさら血液が長生きの秘訣』など多数。

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