「銀座の路上で酔っ払いが中国人のキャッチにあって、身ぐるみ剥がされる事件が日常茶飯事に起こっているんです。被害総額は数億円にのぼるとみられています」(クラブ関係者)
'03年、石原慎太郎前東京都知事が新宿歌舞伎町浄化作戦を敢行したことで、新宿を追われた中国人が銀座界隈の路上に立ち始めた。
「6丁目の並木通りの角の路上を中心に、銀座のクラブ街のあちこちに出現したのです。酔った客に声をかけて、仲間が経営する店に連れ込む。店内では酒を飲ませ昏睡させた上、現金やカードを抜き取りマグロ状態で路上に放置するという事件が多発したんです」(6丁目のバー経営者)
警視庁と所轄の築地署が摘発に乗り出し、その後、夜の銀座から中国人キャッチも姿を消した。
「警察の取り締まりの力ではありません。地回りの暴力団が夜の銀座を守るために、中国人キャッチを追放したんです」(クラブ店長)
ところが、一昨年10月に『暴力団排除条例』が完全施行されて以降、再び中国人女性を就労させるクラブやキャバクラ、マッサージ店などが急増。それに伴い、キャッチが路上の角々に立ち始めたという。
「暴排条例で地回りができなくなったんですよ。キャッチの数は以前より増えたが、今年2月、中国人キャバクラを摘発したのをきっかけに一掃したと聞いていたんですが」(夕刊紙記者)
2月4日、警視庁は銀座8丁目の中国人キャバクラ店で働いていたホステスと、経営者ら4人を入管難民法違反容疑で逮捕した。
キャッチ事情に詳しいポーターが語る。
「キャッチはまだいるよ。手口にも段階があり、古典的なのは『5000円で飲める』と強引に誘って、仲間の店に連れて行き、悪い酒で昏睡させる。その上で現金やカードを抜き取って路上に放置。昏睡して何も覚えていないから被害届を出しようがない。被害者は泣き寝入りしてます」
ゴールデンウイーク前に銀座で被害に遭ったというサラリーマンが言う。
「中国人キャッチが“5000円で飲める”としつこく纏わりつくんでついて行ったらいきなり、ショットグラスの酒を飲まされた。気がついた時には警察官が立っていた。路上で寝ていたらしんですが、どのビルで飲んだのかも全くわからない、というより記憶が飛んでしまっていたんです」
中国人グループは路地にある古いビルのテナントをいくつも借りて不法営業。場所を転々と移動するため、捜査当局も実態を掴めていないという。
「最近、数々のぼったくりバーや昏睡強盗事件を取材してきた新聞記者も、まんまとやられましたからね。なんでも、酒に睡眠薬などの薬物は絶対混ぜない。薬物を混ぜたら後で検出されますから。複数のアルコールを混ぜることで、昏睡させる配合があるそうです。また、事情聴取されてもいいように、裸の写真を撮っておく。これは『ウチでは、客(被害者)は楽しんで飲んでいた』というアリバイ工作です。被害者の記憶がない、薬物も出ない、店では楽しんでいたとなれば、摘発の糸口すらない。ちなみに、その新聞記者は被害に遭った時、小金しか所持していなかったのが不幸中の幸いでした」(捜査消息筋)
H心にご用心!