多くの報道陣がカメラを構える中、車両に乗り込み、名古屋駅をあとにすると、午前10時すぎ、祝いの席が整った弘道会の関連施設に到着。踏み締めるような足取りで建物内へと入っていった。
さらに、その20分後には司忍六代目が姿を現し、5年4カ月ぶりに再会を果たしたのである。
関連施設前には地元の愛知県警のみならず、兵庫県警、警視庁の捜査員が居並び、報道陣に対して取材規制を敷いた。30人以上の記者に身分確認を行った上、カバンの中身をチェックするなど徹底していた。
「そりゃそうや。8日前に、記者に扮した弘道会系組幹部が山健組系組員2人を射殺しとるんやから。同じようなことが出所のときに起きてみぃ。えらいことやで。警察が厳戒態勢を敷いたのも当然や」(ベテラン記者)
弘道会VS山健組の“報復の連鎖”が起きる中での出所に、業界内外が注目。髙山若頭の胸中は果たして。