それに先立ち、同局の早河洋社長は25日に行われた定例会見で、「これまでも万全の安全対策を講じたり、入念な準備を行ってきたが、100%安全という確証を得られないということになり、そういうことならば、高飛び込み企画はバラエティーの一企画としてはやらないということになりました」と今後、高飛び込みの企画を行わないことを明言。体を張る企画そのものについては「リスクの度合いが高くなる場合には安全対策は行っていくので、他のもので今のところ中止するということはない」としたが、自粛ムードとなりそうだ。
「スギちゃんと同じ企画では、タレントのいとうあさこも負傷していたことが後に一部週刊誌の取材で発覚。いとうは着水時にバランスを崩して水面に下半身を激しく打ち付け、尻の辺りが真っ赤に腫れ上がり、後日、首と太ももに痛みを訴えたという。現場には専門家がいてしっかり安全面の管理などを行っていたようだが、スギちゃんもいとうも普段は運動不足で基礎体力の面に不安があっただけに不適切な企画だった」(テレビ関係者)
テレ朝が高飛び込みをやらなくなったため、「当然、他局もやらなくなる」(同)というが、ますますバラエティーの企画に“規制”が増えそうだというのだ。
「有名なところでは、落とし穴もNG。というのも、昨年8月、石川県の海水浴場で夫の誕生日にサプライズを仕掛けようと、妻と友人が落とし穴を掘って夫を呼び出したが、夫婦が誤って転落し亡くなった。どうやら、妻は某局のバラエティーを見てマネしたようで、それ以来NGとなった。ほかにも、過去の大きな事故が起きた企画と類似する企画はNG」(放送作家)
各局のバラエティー班はますます企画に頭を悩ませることになりそうだ。