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京浜盃 クラシック3強の筆頭格ディラクエが満を持して登場

 今年も3強時代が到来か?「ダービーメンバーが勢ぞろい」との呼び声も高い今週の大井競馬メーン「第31回京浜盃」(SII 1700m 3歳 26日)。なかでも、そろって南関移籍初戦を迎える北海道2歳優駿の上位3頭、ディラクエ、ホウザン、ディアヤマトの走りに注目が集まる。トップサバトン、アンパサンド、フリオーソがクラシックを分け合った昨年のようになるのか? 
 “3強筆頭”を示すためには申し分のない舞台が整ったが、ディラクエにとってそこは自らとの闘いの場でもある。

 内田勝師は「見る方は面白いけど、こちらは強いのがそろって大変」と慎重な姿勢を崩さないものの、「右回りの方が手前を替えるのもスムーズで動きはいい。前走後の目標はここと決めていたし、クラシック前の始動レースへ向け、納得のいくデキに仕上がったよ」とその表情は明るい。
 小向入厩時は川崎競馬場の出張馬房に入った全日本2歳優駿のときとは違い、新しい環境に慣れるまでに1週間から10日ほどかかった。だが、落着きを取り戻してからは2週前に大井で馬場見せを行ったほか、中間、最終追い切りと予定通り、順調に歩を進めた。
 あくまで本番は先とはいえ、それに向けての“中身”が重要となる一戦。全日本でのレースぶりが象徴するように、後方からマクリ一気のレースが多い個性的なディラクエに対し、トレーナーは「あの脚が使えるんだから好位でためて直線で脚を伸ばすようなレースができないか。強い相手がそろう大きなレースを勝つために、もう少し競馬の幅が広がればとも思っている」と話した。
 果たしてどんなレースがこの馬の力を最も発揮できるのか、トレーナーもジョッキーもクラシック戦線を見据えた確かな手応えを求めている。
 もっとも、「何より、調教で速い時計を出すときの動きなんかは今まで手掛けた(馬の)中でも一番じゃないかというくらいの底力を感じる」と眠れる素質…こちらには確たる手応えがある。
 ウイグル語で「魂の叫び」を表すその名のごとく、勝利の叫びで3歳王者候補筆頭の名乗りを挙げるか、この先を占うにはまたとない機会を得て、実績ナンバーワンの走りを披露する。

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