今日は案に相違して課題のスタートが決まったベッライレアだが、2番枠発走というのが逆に災いし、道中はインで包まれる格好。直線半ばで外に持ち出すことができない苦しい競馬を強いられた。
重賞初挑戦にして単勝180円の断然人気…重くのしかかるプレッシャーのなか、最後の最後でイクスキューズ、ミンティエアーを交わした秋山騎手は大役を務め上げ、ホッとした表情を浮かべた。
「ペースが緩くて嫌な感じがした。直線は(バテた)前の馬が下がってきて、なかなか外に出せなかったが、最後はよく頑張ってくれました」
一方、開業2年目の新進気鋭の指揮官・平田師は「包まれて引っ掛かっていたし、秋山は苦しかったと思う。よく(馬群を)さばいてくれた」と、ねぎらいの言葉をかけた。 本番に向けては、「桜花賞の1、2着馬は強いけど」と前置きしながらも、「初めての長距離輸送を克服してくれたし、修正点はないですね。あとは体調の維持と、テンションを上げないように努めるだけ」と話し、カブトの緒を締めた。
確かにTRは相手関係に恵まれた面もあった。ただ、待ち受けるウオッカ、ダイワスカーレットの2強はスピード色の濃いタイプ。いかにも距離が延びて良さそうなベッラレイアが付け入るスキは大いにありそうだ。