事の発端となったのは、あるツイッターユーザーが子どものために購入したという『プリキュア』の食玩フィギュアについて、角度によって下着が見えてしまうと指摘したこと。子ども向けの玩具であるはずが、性的消費の対象となることに対して警鐘を鳴らしていた。
このツイートはネット上で拡散し、「対象年齢考えたらもうちょっと配慮が欲しかったですね」「好きなものが性的搾取の対象と知った子どもが傷つかないか心配です」という合意の声や、「いくらなんでも過剰すぎる」「立人形がパンツを履いているのは昔から同じです」「スカートの中を着色しなかったらノーパンだって騒ぎそう」という反対意見を生んでいたのだが、16日になって女優の春名風花がツイッター上で反応。「『スカートはいてる女子を下からのぞいたらパンツがあるのはけしからん!BANDAIは何考えてるんだ!』謎すぎる そもそもスカートはいてる女の子は下からのぞくものじゃない」とコメントした。
春名といえば、「はるかぜちゃん」の愛称で子役として活動し、2009年11月に8歳でツイッターを開始。以来、独自の目線で社会的な主張を繰り返しており、ネットから注目を集めている。今回のこのツイートに対しては、「その通りだと思います!」「女性が鎧甲冑を着て過ごすしかなくなってしまう…」といった同意の声が殺到している。
女性キャラクターが“性的対象”に見られる恐れを指摘する声といえば、今年のノーベル賞発表の際、NHKの特設サイト内でバーチャルユーチューバー「キズナアイ」が採用され、専門家とともにノーベル賞を分かりやすく解説していたのだが、一部ツイッターユーザーの間で「性的に強調されたキャラがNHKのサイトで使われるのはおかしい」という指摘が起こり、騒動に。“キズナアイ問題”の際も、春名は「可愛い女の子のキャラクターを猥褻物呼ばわりすることで、女の子が女の子の身体であることを恥ずかしいと思うようになってしまうのが嫌だ」とコメントし、賛意を集めていた。
今回の騒動については、「批判すべきは下着目的で買う大人の方でメーカーは悪くない」「昔から人形はパンツを履いていたし、今更過ぎる」という指摘も上がっているものの、“キズナアイ問題”のように長引く恐れも。果たして両者の決着点は見えるのだろうか――。
記事内の引用について
春名風花公式ツイッターより https://twitter.com/harukazechan