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映画「おくりびと」グランプリ受賞

 俳優の本木雅弘(42)と女優の広末涼子(28)が主演する映画「おくりびと」(13日公開、滝田洋二郎監督)が、カナダで開かれていた第32回モントリオール世界映画祭で最高賞のグランプリを獲得した。日本映画の最高賞受賞は06年の奥田瑛二監督「長い散歩」以来。
 授賞式は現地時間1日に行われたが、現地にはスタッフ、キャストは不在。関係者にとって驚きの受賞となった。

 次回作「釣りキチ三平」(09年春公開)の撮影のため、秋田県内の山奥にいた滝田監督は「典型的な日本人の物語ではあるが、民族も、文化も、宗教も違う人たちにこの映画を理解してただいて、本当にうれしく思います」。NHKスペシャルドラマ「坂の上の雲」の撮影中に受賞の一報を受けた本木は「改めて“人の生死、そして命をつなぐこと”は文化を超えて、世界に通ずるテーマなんだと実感しました」。広末は「音楽、風景、物語、そして本木さん、すべてが美しい作品だと、賞をいただいて改めて感じ入っております」とコメントを寄せている。
 「おくりびと」は、リストラされたチェロ奏者(本木)が葬儀の際に遺体をひつぎに納める納棺師として人生の道を歩み始めるストーリー。

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