両メディアの記事によると、知事選挙に立候補中の吉村氏と小西氏がテレビに出演中に小西氏がふてくされてしまったというもの。小西氏が「都構想は初期コストで1500億円かかるんですけどね!」と話すと、吉村氏が「それは間違いです。初期コストは500億円。よく言われる1500億円というのは15年間のランニングコスト」と反論すると、生放送中にもかかわらず小西氏がふてくされて完全に背中を向け、ついには頬づえをついてしまったという。
これに対し両メディアとも「デマを指摘された小西氏がふてくされる」「ウソがばれて背中向けるって、子供か!」と報じた。この件は吉村氏が所属する大阪維新の会の松井一郎代表もリツイートとして拡散していった。松井一郎氏は大阪市長に立候補している。
これが事実ならば、小西氏は大人げない人物ということになる。しかし、番組を見ると小西氏はキャスターの方を向いており、吉村氏の指摘にふてくされて背中を向けたわけではないようだ。
さらに吉村氏がデマと指摘した部分は、4つの特別行政区を作る際に庁舎の新設などで1500億円かかると語った際に「初期投資」と言ったことに対する反論で、小西氏が初期投資の1500億円がランニングコストも含んでいるという点を小西候補が言わなかった点を指している。だが、キャスターの横のボードにその点が詳述されており、小西候補もその吉村候補の主張には反論はしていない。つまり、小西氏が1500億円を初期コストと言った点はデマだとは断言できない。
この事が明らかになると、両メディアのSNSアカウントに問い合わせが相次ぎ、炎上状態となった。松井氏も該当ツイートを削除し、デマを拡散したことを認めているという。
しかし、アノニマスポストは問い合わせに答えることなく当該ツイートを削除。ニュース記事は3月25日時点で残したままだ。netgeekは3月24日に「おそらく小西禎一氏はフリップを見ていたと思われる。しかしそれにしても相手に背を向けて机に肘をつくのはマナーが悪い。テレビに出演しておきながら自分がどう見られるか考えていなかったのだろうか」と追記し、謝罪などはしていない。
“デマの拡散”とされた今回の件。果たして選挙の結果にどう影響するのだろうか。