武田と言えば、ナインティナインの『めちゃ×2イケてるッ!』(フジテレビ系)メンバーで、2枚目のはずなのになぜかいじられキャラという、あまり類を見ない立ち位置で人気だった。
武田はイケメン俳優を続々と生み出している、あの「JUNONスーパーボーイコンテスト」の第2回グランプリを受賞。デビュー当時は、いしだ壱成と並んでピチピチのTシャツを着てユニセックスな雰囲気を醸し出す「フェミ男」として、アイドル並みの人気を博した。
また、数々のドラマや映画、舞台などにも出演しており、平成11年大島渚監督の最後の作品『御法度』にも出演、日本アカデミー賞優秀助演男優賞、ブルーリボン賞助演男優賞を受賞した演技派俳優でもある。
『めちゃイケ』でしか見ない印象が強い時期があったが、テレビ以外にも舞台やミュージカルなどの出演が続いており、主役ではないもののドラマの出演もあった。2015年に車の接触事故を起こしており、これが露出減の原因かと言われることもあるが、その後もドラマ出演をしていることから、旬の時期を過ぎて需要が少なくなったことが、“消えた”と言われてしまう原因だろう。更に、『めちゃイケ』のレギュラー放送が終了してしまい、テレビでの露出がほとんどなくなってしまった。
武田が「再ブレイク」したと言われるきっかけは、“筋肉”が注目されたことからだった。武田というと、今では“美しい筋肉”のイメージがあるが、“筋トレ”にハマったのは意外なところからだったという。25歳の時に顎関節症を患い、医師から筋力トレーニングを勧められたのがきっかけで、筋トレに励むようになったそうで、これが現在の肉体美につながっている。
この“筋肉”がNHKの目に留まり、『みんなで筋肉体操』という5分番組に出演。筋肉自慢の共演者達と、タンクトップ姿で無表情に筋トレを行うシュールさが受け話題となり、今では番組の枠を超えての活躍が続いている。
めちゃイケで鍛えた“2枚目とボケの絶妙なバランス”を駆使するバラエティ力、イジられても絶妙な切り返しができる余裕が、唯一無二の存在感を放つ武田。本番中にも関わらず、共演者と写真を撮りまくるマイペースさや、自虐を交えたコメントなどで話題を呼び、新たなファンも獲得している。
これからも武田真治の活躍から目が離せない。