体操協会は10月25日からカタールのドーハで開かれる世界選手権に挑む。「塚原夫婦抜き」の協会メンバーが選手を見事にサポートすれば、たとえ第三者委員会が「両者ドロー」の裁定を下したとしても、「騒動の責任」を協会幹部は迫るかもしれない。
次なる問題は、朝日生命クラブ対日体大の覇権争い。
「朝日生命には、塚原夫婦のパワハラに関して契約者からもクレームが寄せられています」(スポーツ紙記者)
朝日生命側は塚原夫婦との関係を考え直しているとの報道もあった。イメージ重視の保険業界ゆえに関係者は「本気みたいだ」という。
「第三者委の委員長は朝日生命との利害関係を否定していました。でも、その調査メンバーが塚原夫婦のパワハラを一部でも認めたら、今度は体操協会と朝日生命が結託して、塚原夫婦を遠ざけますよ」(関係者)
日大のアメフト部は、新体制による再スタートが切られた。内田前監督に悪質タックルを指示された当該選手は、被害選手側に連絡を入れ、「アメフトをやりたい。許してくれますか」と聞いていた。被害選手側は快諾したが、復帰の場所は日大ではないのだ。
「チアリーディングでは、被害女子学生がまだ苦しんでいる。学校が彼女の名誉を回復させるよう、チア部に働きかけないからです。また、残された部員たちは指導者をいきなり失い混乱しています」(日大関係者)
近く、定例の理事会が開かれるため、ここで田中壽英理事長の処遇も話し合われるそうだ。
「まだまだ別の団体がパワハラで告発されそう」(前出・体協詰め記者)
海外メディアも相次ぐ日本のパワハラを報じている。国際オリンピック委員会(IOC)も疑義を抱いていることだろう。このまま終わることはなさそうだ。