キムタクの主演ドラマできまって取り沙汰されるのは、豪華すぎる差し入れだ。“グランメゾン”はレストランが舞台のドラマとあって、3つ星の刺しゅうが入ったオリジナルパーカーを自腹で製作。現場には、西洋料理店のサンドイッチ、九州ラーメン店を屋台ごと差し入れた。テレビ誌のライターが振り返る。
「木村さんの“丸ごと差し入れ”は、かねてから有名です。これまでTBSやフジテレビの現場にカフェ、クレープ、ハンバーガー、ラーメン店を屋台ごと搬入しています。“グランメゾン”は撮影中に木村さんの誕生日(11月13日)があったので、スタッフさんはシェフに扮した木村さんをチョコペンで精巧に描いた巨大なデコレーションケーキをプレゼントしています」
くだんのラーメン店は、「九州じゃんがら」。ジャニーズ合宿所がかつて東京・原宿店の近所にあったことから、大勢のJr.たちが食べに行っていた。そのよしみと思い出のせいか、木村は「じゃんがら」がお気に入りのようだ。
元SMAPでラーメン店といえば、中居正広。小学生のころから野球少年で、現在は趣味と実益を兼ねて野球特番に出演、ベースボールマガジンで連載をしているが、プロ野球の現役・OGと交流が深い。その縁で、読売ジャイアンツヘッドコーチの元木大介がかつてプロデュースしていたラーメン店「元福」を、「SMAP×SMAP」(フジテレビ系)の現場に差し入れている。
グループ解散に伴い、“スマスマ”は16年12月で終了。週2回の収録は午前から深夜に及ぶこともあったため、昼食と夕食はきまって局側がホットミールを用意していた。しかし年末は、中居が大盤振る舞い。“元木ラーメン”はそんな心遣いのひとつだった。
元メンバーでいえば、稲垣吾郎もラーメン店のフードトラックを撮影スタジオにつけていた。「稲垣吾郎様からです」と書かれた紙が貼付されたトラックを通りがかりに発見したのは、芸人の博多大吉。地元の九州から上京して間もない時期だったため、「人を連れてくるんだ、東京って」と金に糸目を付けないスターに仰天したという。
平成の時代にその名を刻んだトップアイドル、SMAP。令和の新時代に5ショットは封印されたままだが、伝説は生き長らえていくだろう。
(伊藤由華)