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地震前“ヒキガエル数十万匹大移動”あった!予兆無視に批判集中

 中国・四川大地震による死者は14日までに1万2000人を超え、依然として9404人が生き埋めになっているほか、7841人が行方不明のままだ。生存者救出は時間との闘いになっているが、そんな中、地震発生の約1週間前に四川省綿竹市で数十万匹のヒキガエルの大群が大移動する異常現象が報告されていたことが分かった。地震の予兆を無視したとして当局に批判が集中する騒ぎになっている。

 四川省の地元紙「華西都市報」によると、大地震発生前の今月5日、同省綿竹市で数十万匹の青蛙(=ヒキガエル)の大群が突如として現れ、大移動を始めたという。
 同紙はこの異常現象を地震前に写真付きで報じた。排水溝から逃げ出してきたカエルが道路脇をびっしりとふさいでおり、なんとも気味の悪いショット。あまりの数に自転車や通行人はよけきれず、カエルは踏んづけられてぺしゃんこになったと伝えている。
 多数のネットユーザーはこの異常現象報道を重視。大地震の予兆があったのに予報を出すなどの適切な対応を取らなかったとして、インターネット上で当局を批判する声が高まっている。主にやり玉に挙がっているのは四川省地震局などで、非難を浴びせる内容の書き込みを続けている。
 13日付の香港紙などによると、地元紙報道などでカエル大移動を知った住民は天災の予兆ではないかと林野局に訴えたが「(カエルの)繁殖期の正常な現象」と取り合ってもらえなかったという。
 四川省地震局は地震前に目立った異常は確認できなかったなどと説明。北京五輪前の安定を考慮してあえて地震予報を出さなかったのではないかとの推測に、中国地震局は「あり得ない」と反論している。
 また京華時報によると、地震直前には北京動物園でもチンパンジーが突如奇声を発してガラスをぶち破った事実も判明した。
 中国は地震を予知する動物の能力の研究に熱心で知られる。

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