台湾が漫画大国ニッポンの先例を参考にしたかどうかは不明。しかし、イカロス出版が発行する美少女系ミリタリー漫画「萌えよ!戦車学校」の韓国版と台湾版が発行されるなど、文化は輸出されている。
台湾の漫画版は、若者に対し、中台関係の改善が進んでも、台湾にとって中国はなおも脅威であることをアピールする狙いがある。共同通信によると、劇画タッチで約120ページにもおよび、国防報告書にある馬英九政権の安全保障政策などを要約して紹介。中国軍の動向について「軍事力強化の意図は不透明で、アジア地域の安全に影響を及ぼしている」と強調している。
国防部は2015年までに徴兵制を完全廃止。志願制に切り替える計画を進めているが、中国軍が「台湾に対する軍備配置を減らしていない」と指摘し、巻末に志願兵の応募要項を掲載した。
ビジュアル文化になじんだ活字嫌いの若者にとって、漫画がとっつきやすいのは確か。
さて、アジア全域に広がるか?
(写真=「萌えよ!戦車学校」(イカロス出版)の日本版とハングル版)