「(妻と)娘の育児を巡って口論になって我慢できなくなり首を絞めて殺した。遺体の処理に困り実家の母に相談した」。こう息子が語れば母親は、「息子から頼まれ(遺体処理を)手伝った。息子を助け、守りたかった。夫にばれるとまずいと思い埋めた」と、青ざめた顔で供述したという。
「DNA鑑定の結果、遺体は鷹仁容疑者の妻、麻衣子さん(30)であることが判明した。白骨化が進み司法解剖で死因を特定することはできなかったが、喉の骨が折れていることから鷹仁容疑者が言うように首を絞められて殺害されたものと見られる」(捜査関係者)
麻衣子さんは今年3月4日を境に行方が分からなくなったとして、その2日後に捜索願が出されていた。
「以来、鷹仁容疑者は麻衣子さんの父親らとともにビラを作成したり、探偵事務所に依頼するなど、懸命に麻衣子さんの行方を捜すフリをしていた。しかし捜査員は、その行動に不自然さを感じ、鷹仁容疑者を重点的に調べていたそうです」(社会部記者)
銀行員の鷹仁容疑者は、2012年に麻衣子さんと結婚し、その後、娘を1人もうけた。
「柏駅に近いタワーマンションに住み、幸せそうな家庭生活を送っているように見えましたよ。麻衣子さんは大学卒業後、出産まで大学の研究所の事務補助として働いていました。旦那さんの父親は、ピザを焼くオーブンなどを販売する会社を経営し、奥さん(恵美容疑者)は役員で、そのオーブンを使った料理を出すカフェも開いていたんです」(弥谷家を知る人物)
恵美容疑者は店で出すハーブも自宅の庭で作っていたといい、その庭に息子の嫁の遺体を埋めたことになるが、そこまでに至るには恵美容疑者と鷹仁容疑者の歪んだ母子関係があったようだ。
「麻衣子さんと結婚するまで、鷹仁さんには結婚寸前までいった人がいましたが、探偵まで使って身辺調査する母親に反対され、破談になったようです。鷹仁さんもそんな母親に依存しすぎで、いわゆる超が付くマザコンでした」(近隣住民)
事件には直接関係はないが、容疑者が勤めていた銀行はシステム障害、預金横領、ついには死体遺棄と連続の不祥事に行員も足が浮足立っている。