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本家・斎藤以上? 「外れ外れ外れ1位・駿太」の強運

 斎藤佑樹投手(22)の言葉を借りれば、彼も“持っている”のかもしれない。オリックスの後藤駿太(18=登録名「駿太」)が1959年、東映・張本勲以来の52年となる『高卒新人外野手の開幕スタメン』をゲットした。

 開幕前夜の4月11日、テレビ朝日系『報道ステーション』で、パ・リーグ6監督がスタメンオーダーと開幕投手を発表する企画が設けられた。岡田彰布監督(53)はソフトバンクの開幕投手が左の和田毅(30=昨季17勝)になるのを分かったうえで、右投左打の駿太を抜擢したと言う。
 岡田監督は『2番打者の選択』に迷ったとも明かしていた。1番・坂口、3番・後藤、4番・T-岡田は『左打者』である。「2番に右バッターを挟みたかった」と、左投手対策の難しさも明かしていたが、駿太も左打者である。駿太の大抜擢で、オリックスのスタメンは9人中5人が左打者となり、左投手対策と矛盾するが、岡田監督はかなり早い時期から『開幕起用』を決めていたらしい。

 「リードオフマンとして一人前にしてみせると決めたのは、昨秋のドラフト会議当日。それも、指名した直後ですよ」(関係者)
 駿太はドラフト史上初の「外れ外れ外れ1位選手」でもある。3度目の競合・抽選クジでヤクルトに負けたときだった。星野仙一・楽天監督(64)が失笑し、冷やかしにも似た目線を向けた。岡田監督はその嘲笑の目線に気付いた瞬間、「他球団が、とくに星野監督が後悔するようなリードオフマンに育て上げてみせる!」と決意したという。
 駿太を一軍キャンプに加えたのもその一環だが、チャンスをしっかりとモノにした駿太もタダ者ではなかったわけだ。阪神OBがこう続ける。
 「岡田監督は選手を育てるのが巧いと思いますよ。T-岡田を本塁打王に成長させ、バルディリスも3割バッターにしてみせました。阪神時代も救援投手のJFKを確立させ、批判を浴びながらも鳥谷(敬)も1年目からスタメンで使い、一人前にしています。星野監督の下でコーチをしていたときも、藤本(敦士)をスタメン遊撃手に推しましたし」

 新人王レースの本命・斎藤佑樹はローテーションの都合とはいえ、開幕戦は二軍で迎えることになった。調整登板した10日の二軍戦でも「7回5失点」と打ち込まれており、6球団が1位入札した大石達也(22=西武)も投球フォームの改造に失敗し、先発もクローザーも任せられない状態だ。西武・秋山翔吾外野手(22=八戸大)も開幕スタメンを勝ち取ったが、高卒新人の野手で『栄誉』を得たのは駿太だけだ。
 岡田監督を“カチン”とさせたのも、「持って生まれた強運」だろうか。関係者によれば、「結果が出なくても、ある程度は我慢して使っていく」とのこと。外れ×3・1位選手の駿太への注目度も高まりつつある。(一部継承略)

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