search
とじる
トップ > その他 > 専門医に聞け! Q&A 低酸素状態でさまざまな弊害

専門医に聞け! Q&A 低酸素状態でさまざまな弊害

 Q:呼吸が浅いようです。特に仕事中は呼吸が浅くなっていることが多く、深く息を吸ってみますが、すぐにまた浅い呼吸に戻ります。こういう呼吸は健康を害するでしょうか。(38歳・編集者)

 A:「呼吸が浅い」とは、どういうことでしょうか。それは、1回に吸う空気の量が少ないということ。体内に入ってくる酸素の量が少ないということです。
 そういう呼吸の仕方に慣れてしまっていると、慢性の低酸素状態になっていると考えられます。さらに体内は次のような状態になっていると考えられます。
 体内の酸素の量が少ないので、代謝が悪くなり疲労物質が蓄積したり、筋肉のコリが出てきたり、頭の回転が悪くなったり、さまざまな弊害があります。
 酸素が体の隅々の細胞に行き渡ることは、体が活発に機能するために欠かせない要素です。各臓器や全身の血液不足は、臓器の機能を低下させ、体調不良を引き起こすだけでなく、いろいろな病気の一因となります。

 では、なぜ浅い呼吸が習慣になり、身につくのでしょうか。次のような「現代型の生活習慣」は、浅い呼吸または低酸素状態につながりやすくなります。
・運動不足。
・ストレス、緊張が多い。
・パソコンをする時間が多い。
・携帯やスマートフォンを触っている時間が多い。
 ご質問の方は編集者という仕事柄、ストレスが多いことは間違いないと思われます。作業上、パソコンを使っている際にも熱中すると息を詰めてしまいます。

●パソコン、スマホに気をつけよう。
 息を詰めているときは、深く呼吸しないし、酸素を体内にあまり取り込みません。こういう生活を長年続けていると、普段も呼吸が浅いのが通常の状態になってしまうでしょう。スマホも、熱中すると息を詰めます。呼吸が浅くなっており、そのことに気づき、驚くことがあります。この他、次の事柄も呼吸を浅くする原因となります。
・一人で長時間テレビを見ていることが多い。
・独り暮らしで話し相手があまりいない。
・細かい作業が趣味。
・換気が悪い部屋にいる。
 まずは、原因となる生活習慣を改善することが求められます。そして、浅い呼吸になっていると気づいたら、深呼吸をするのを習慣にしましょう。

首藤紳介氏(表参道首藤クリニック院長)
 久留米大学病院小児科、大分こども病院、聖マリア病院、湯島清水坂クリニック等の勤務を経て、表参道首藤クリニック院長。自然療法や代替医療をはじめ、水素温熱免疫療法や再生医療(臍帯血幹細胞治療)などの高度先進医療を実践。

その他→

 

特集

関連ニュース

ピックアップ

新着ニュース→

もっと見る→

その他→

もっと見る→

注目タグ