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春場所で復帰意向の元大関照ノ富士 前人未踏の道のりを歩めるか?

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 「0勝9敗6休」に終わった昨年夏場所以降、ここまで4場所連続で全休が続いていた元大関照ノ富士。25日の番付発表では、西序二段48枚目まで降下したその力士が、来たる春場所(大阪・エディオンアリーナ大阪)で復帰の意向を示していることが報じられている。

 報道によると、今回の一件は師匠である伊勢ヶ濱親方(元横綱旭富士)が明らかにしたもの。戦いの舞台である大阪に入った後、26日から部屋での稽古に参加する予定であるという。

 膝の痛みや糖尿病、さらには腎臓結石に悩まされ、長らく本場所の土俵に立つことができなかった照ノ富士。このまま春場所の初日に出場すれば、元大関としては初めて序二段で相撲を取ることになる。

 しかし、仮に復帰したとしても、春場所で好成績を残せるとは限らない。満身創痍の体が再び悲鳴を上げれば、序二段といえども白星を積み重ねることは極めて厳しい状態となるだろう。また、仮に体の調子が良くても、相撲勘が戻っていなければ、これもまた厳しいことには変わりない。

 ただ、それでもなお復活を願うファンは多く、ネット上にも「まだ若いから焦らず頑張ってほしい」、「体調が万全ならすぐに番付戻せるはず」、「豊ノ島のような復活劇を見せてくれ」といった応援のコメントが数多く寄せられている。もちろん、筆者も同じ気持ちだ。

 初土俵から所要25場所(歴代3位、幕下付け出しを除く)で、大関の座を掴んだ照ノ富士。角界随一の才能と実力を持った力士であるということは、この記録を見ても分かる通り。現状は期待よりも不安の方が大きいことは否定しないが、体調とモチベーションが整っていれば、このような見通しはいとも簡単に覆せるはずだ。

 先に述べた通り、元大関が序二段で相撲を取れば史上唯一。しかし、ここから場所ごとに着実に番付を戻せば、その足跡1つ1つもまた史上唯一となる。長らく辛酸をなめ続けてきた照ノ富士が、ここから前人未踏の道のりを歩んでくれることを大いに期待したい。

文 / 柴田雅人

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