「スッキリ!」は時間帯的に、メーンの視聴者は主婦層。武田容疑者はイケメンで、女性視聴者に人気があっただけに、「まさか…」との声が多かったようだ。
逮捕を受けて、同日、同局総合広報部は「当社の番組に出演する気象予報士が逮捕されたことは事実で、誠に遺憾です」とのコメントを発表。24日の放送で、共演者の加藤浩次は「一緒に仕事をしていた者として残念」、テリー伊藤は「悔しい。勉強していたのに」と話した。同日に行われた定例会見では、同局・大久保好男社長が「私たちとしては遺憾です」と発言するにとどめた。
武田容疑者は82年1月6日生まれ、石川県出身で独身。02年10月に気象予報士試験に合格し、11年4月から、「スッキリ!」の月〜水曜日の気象コーナーを担当していたが、24日より、急きょ、木・金曜日担当の藤冨郷キャスターが代打出演している。
逮捕容疑は、昨年8月上旬、当時住んでいた東京都荒川区西日暮里のマンションで、神奈川県海老名市の女子中学生(14)が18歳未満と知りながら、みだらな行為をした疑い。武田容疑者は「言い訳することはありません」と素直に容疑を認めており、金銭の授受はなかった。
ところで、武田容疑者はなぜ逮捕されるに至ってしまったのか? 県警ではサイバーパトロール隊が昨年12月、インターネット掲示板を捜査したところ、援助交際を申し込むような内容の書き込みを発見。捜査で行き着いた女子中学生から事情を聞いたところ、武田容疑者が浮上したというのだ。
2人は昨年7月に、主に中学生が利用するメル友募集の掲示板を通じて知り合ったという。武田容疑者は複数回、メル友募集の書き込みをしており、県警では余罪がないか調べている。
サイバーパトロールはインターネットの普及により、サイバー犯罪が増加したため、警察庁が、その取り締まり、予防対策を行っているもの。特に昨今、18歳未満の少女による援助交際や下着販売を持ち掛ける書き込みが後を絶たないため、警察庁では昨年4月からサイバー補導の試験運用を始め、同10月から本格的に実施されている。
サイバー補導はインターネット上で不適切な書き込みをした少年少女に、警察官の身分を隠して、メールをやり取りし、直接会って注意と指導を行うもの。
武田容疑者は気象キャスターという立場からして、再び、テレビ画面に復帰するのは難しいと言わざるを得ないだろう。
(蔵元英二)