強制わいせつ容疑で逮捕されたのは、同市中央区出水に住む、安藤喜徳容疑者(52)。安藤容疑者は熊本地震による人手不足のため緊急公募された平成28年度臨時学童保育指導員として、勤務を始めたばかりだったという。
「4月下旬以降、熊本地震により設けられた熊本市や隣接する益城町の避難所で、不審な中高年の男が女児に抱きつくなどの様子が複数回目撃されており、熊本東署が捜査をしていたのです。そんな折、5月11日午後3時過ぎ、熊本市内の小学校の学童育成クラブで女児を抱きかかえキスをする安藤容疑者の行動を、同僚の職員が目撃し、上部機関へ報告。警察が女児の父親から被害届を受理して逮捕となったのです」(全国紙社会部記者)
クラブは放課後に保護者不在の小学生を預かるもので、学校と同じく地震で休みに入っていたこのクラブも5月8日に再開していた。安藤容疑者は逮捕後、「求めに応じキスしたので納得できない」と否認しているというが、意外にもこんな一面を持っていたという。
「本人のフェイスブックによれば、以前に熊本市内の小学校で4年間にわたり部活指導の研修を受
け、大分県内の中学校では吹奏楽部を立ち上げ長く指導に携わっていた。トランペットを得意とし、その後も大分・熊本両県の小中学校で吹奏楽教育に関わっていたといいます。昨年からはトランペッター、音楽家として老人ホームの慰問などを行っており、人柄の評判はよかったとのこと」(地元紙記者)
最近では避難所や学童育成クラブでの指導員のほか、5月3日には、避難場所となっていた熊本市内の小学校でトランペットパフォーマンスを披露。「素晴らしい演奏を繰り広げる」と、地元紙でその様子が報じられている。
「小柄で白髪、一見温厚な性格に見えるため、そんな裏の顔があったとは、周囲の誰も分からなかった。しかし緊急だったとはいえ、安藤容疑者の採用について選考方法に問題があったのではないかと、地元では保護者を中心に不安の声も上がっています」(地元記者)