90年代には、仲がいいスタッフと音楽ユニット・野猿を結成。楽曲に恵まれたため、ヒットチャートを賑わせた。さらには、ソロライブから誕生したあじさいもCDデビューに導き、R&Bを見事なまでに歌いこなし。2010年には、とんねるずとDJ OZMAの3人で矢島美容室を始動。映画化にまでなった(興行成績は振るわなかったが…)。
ファンの間ですっかり定着しているのが、木梨サイクルとなごみ堂。実父が東京の小田急線・祖師谷大蔵駅近くで経営している自転車と、そのビルの2階に併設しているカフェ&グッズショップだ。叔父が店番をしているなごみ堂は、繁盛というよりスローライフ。儲け主義というより、道楽。置かれているグッズは、年代ものの玩具などが中心だが、無造作に、とんねるずが紅白出場をはたしたときのトロフィーが倒れていたりする。
相棒の石橋貴明とは、帝京高校で出会った。お笑いエリートだったふたりは、高校卒業と同時に芸能界に進み、人気を博したと思われがちだが、石橋はホテルセンチュリーハイアットでベルボーイを経験。木梨は、東京ダイハツ販売の杉並営業所勤務だったことは、あまり知られていない。
さらにいうなら、家での木梨は亭主関白。昨年おこなわれた、さまぁ〜ずの大竹一樹とフジテレビの中村仁美アナウンサーの結婚披露宴では、子ども全員を起立させて、友人の芸能人に深く礼をさせている。「しつけはしっかり」。これが木梨家の家訓のようだ。