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日本再参入狙うエアアジアの狙い

 GWのさなかに起きた格安航空会社(LCC)ピーチ・アビエーション機の異常降下トラブル。世界中でLCCが拡大し、慢性的にパイロットが不足しているという事態も露呈した。
 そんな中、昨年秋にANAホールディングスとの合弁事業を打ち切り、日本の空から撤退したアジア最大のLCC、マレーシアのエアアジアが、来年中にも日本市場に再参入すべく野心的シナリオを描いている。外国資本は航空法の規定で国内航空会社に3分の1以上は出資できないため、設立する新会社の合弁相手を選定中という。

 関心を呼んでいるのはその相手。エアアジアは「航空事業の経験がない会社」「航空業界に革命を起こす意欲を持っていること」を条件に挙げているが、「簡単には見つからない」とLCC関係者が打ち明ける。
 「ズブの素人を望むのは合弁の失敗を踏まえてのこと。しかし、素人で航空業界に熱意を持っている会社となると、宝探しみたいなもの」

 そのため対象は旅行会社などに限定されるが、実は再参入をもくろむエアアジアのフェルナンデスCEOは「かなりの暴れ馬」とウワサされる人物。このLCC関係者は苦笑する。
 「インド洋で消息を絶ったマレーシア航空は、巨額の赤字を垂れ流すジリ貧会社。それはエアアジアとの壮絶な生存競争で惨敗を喫したからといわれています。そんな“勲章”の下、日本でリターンマッチに挑むのだから、合弁先は、このじゃじゃ馬を操る巧みな手綱さばきが要求されます」

 フェルナンデスCEOは「政策への影響力を持つことも条件」としている。その伝でいけば、三木谷浩史社長率いる楽天グループ、楽天トラベルの名前くらいしか浮かばないのだが…。
 いずれにせよ、安全第一を願いたいものだ。

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