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内蔵疾患まで起きる! 万病の元「猫背」にならない5つの私生活チエック法(1)

 「背中が丸まっている。姿勢が悪い」。こんな指摘をされた事はないだろうか。
 近頃はスマホにパソコン、ハイヒールに子供のゲーム機など、身の周りには姿勢が悪くなるものばかり。多くの場合、筋肉や関節に丸くなる癖がついてしまう、といわれる。
 肩こり、腰痛、手足のしびれから頭痛と、さまざまな症状が出る上、丸まった背中が猫のようで、付いた名前が「猫背」。しかし、これは単なる姿勢の悪さで済まされない問題を孕んでいる。
 精神的な負担が多い、心が重いなど“心の病”にも大きく影響するため、背中はどんどん丸くなると専門家は言う。女性にもモテない「猫背」、あなたは大丈夫だろうか。

 まず「猫背」を医学的に表現すると、人間の背中が丸くなり、内側へ反るようになる現象だ。体形にもよるが、弱々しい印象を与え「どこか体が悪いの?」とまで言われかねない。
 そもそも姿勢を作るのは、脊椎(せきちゅう)だ。まっすぐな円柱状の形態と思われるが、生理的な弯曲をもっている。そのため横から見ると、首の頸椎は前弯(脊椎は正確な円柱よりも前方にはみ出している)、つまり前カーブしている。胸の胸椎は頸椎とは反対に、円柱より後方にはみ出し後ろカーブ、腰椎は再び前弯し前カーブ状であるため、脊椎はゆるやかな「S字曲線」を描いている。

 しかし、現代人の多くは胸椎の後ろカーブがきつい「猫背」の状態(姿勢)になっている。なぜか。
 「人間は、そもそも丸まろうとする力が強い生き物なんです。赤ちゃんはクルンと背骨を丸めて生まれてくる。そして齢を重ねるにしたがって、再び丸くなろうとします。この力に反発するのが筋肉の力ですが、現代の人はこの筋力が弱いので、本来の仕事をしていない。これが、猫背を生み出している要因です」(医療記者)

 言い換えれば、今の世の中は、多少の差こそあれ普通に生活していても加齢とともに背中が丸まり、気づいたら腕の付け根(肩)が前にめり込むような格好になりやすいというわけ。
 特に、デスクワークでパソコンと1日中睨めっこして同じ姿勢を長く続けたり、前かがみの姿勢で作業を何度も繰り返す、料理人などは象徴的な例だ。
 「そういった職業の人の体は、次第に歪んできます。子どものうちは、休んでいる時や寝ている時に身体が勝手に動いて修正するのですが、大人になると本来あるべき力の感覚が失われてしまう。つまり、自然修正ができないのです」
 と私大病院リハビリ技術部の理学療法士・新井雄司氏は説明する。

 「猫背」は見た目もマイナス要因が多いことは前述した。しかし、この姿勢は何も格好の悪さだけにとどまらない。前かがみの姿勢を続けることで、肉体的な影響が病気をも誘発する。
 「胸の体積が小さくなるんです。すると呼吸が浅く酸素不足にもなり、動悸や息苦しさが起きます。そして新陳代謝も悪くなる上、血液やリンパの流れも同じように悪化します」(同)

 この現象を起こすと、酸素や栄養が体の隅々まで届かず、冷えや内臓疾患を引き起こす。また、体の中心にある心臓や肺、胃、小腸、肝臓などの大事な器官が、姿勢の悪さによって圧迫され、窮屈になり本来の働きがしにくくなるのだ。
 さらに、頭が下を向けば向くほど筋肉に血液が届きにくく、疲労物質を誘発、結果的には後頭部の頭痛、肩こりや腰痛、手足のシビレを招くと考えられている。またポッコリお腹まで「猫背」が起因しているという。

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