「客に商品の確認しよう思うても返事しよらん。もういっぺん声かけたら、なんと中国語でまくしたててきよった。こっちは日本人やとばっかり思ってたからビックリしたで。そんなんが今年の夏前から急に増えてきたよ。ひょっとしたら、観光コースに組み込まれているんとちゃうか?」(某店スタッフ)
どうやら道頓堀や千日前辺りに団体でやって来た中国人観光客が、自由行動の時間を利用して足を延ばしているようだ。
「裏DVDは、中国でも上海や広州などでも闇ルートで手に入りますが、その他の地域では貴重品。内容も、台湾や香港辺りで出回っている中国語の字幕が入った旧作がほとんどで、画質も劣悪です。しかし、日本の大阪に行けば新作が簡単に手に入るという情報が広がり、観光客が押し寄せている。日本橋の店は外に堂々と宣伝文句が掲げられているので見つけやすく入りやすい。商品もパッケージを手にとって見ながら選べるため、言葉がわからなくても大丈夫。それが人気を呼んでいる理由でしょう」(AVライター)
彼らは、旅行バッグを持ちカメラを首から下げて入店し、1人で10枚前後、中には50枚と大量購入する場合もあるという。
「人気のジャンルは、なぜか熟女モノ。ただ、中国はポルノ自体が御法度で、そのまま持ち帰れば現物没収の上、かなりの額の罰金が科せられる。そこで彼らはDVDを宿泊するホテルに持ち帰り、持参のノートパソコンでメモリーカードなどにコピーして帰国するそうです」(事情通)
そんな状況から、店側はさぞホクホクかと思いきや、複雑な心境でもあるようだ。
「売り上げもまた伸びてきて中国人サマサマやけど、あちこちで店のことを言いふらしているのがちょっと…。あまり目立つと確実に摘発を受けるからな」(前出・スタッフ)
いつまでこの状況が続くのか。