12月3日放送の「きょうは会社休みます。」第8話視聴率は14.1%(数字は以下、すべて関東地区)で過去最低だった。同ドラマは初回(10月15日)14.3%でスタート。以降、第2話(同22日)=17.0%、第3話(同29日)=17.1%、第4話(11月5日)=17.3%、第5話(同12日)=15.8%、第6話(同19日)=15.5%、第7話(同26日)=16.3%と高水準で推移していたが、ここに来て、フジに一矢報われてしまった。
その要因となったのが、「2014 FNS歌謡祭」。同番組は午後7時から4時間半超のロングランで、司会を務めたのは草なぎ剛、元フジの高島彩アナ、加藤綾子アナの3人。
番組には、嵐、EXILE、AKB48、HKT48、NMB48、いきものがかり、きゃりーぱみゅぱみゅ、GLAY、郷ひろみ、小室哲哉、近藤真彦、SMAP、玉置浩二、T.M.Revolution、Mr.Children、南こうせつ、ももいろクロ−バーZ、森高千里ら数多くの大物アーティストが出演した。
弾き出された同番組の視聴率は15.4%で、「きょうは会社休みます。」を上回った。前週(11月26日)、フジの「ファーストクラス」(沢尻エリカ主演/水曜日午後10時〜)は5.1%で、「きょうは会社休みます。」の3分の1にも満たなかった。「FNS歌謡祭」が放送された同じ時間帯では、前週のフジの番組はすべて1ケタ台の視聴率だった。
日テレとしては、完全にフジにしてやられた格好だが、フジもそうそう喜んでもいられないようだ。というのは、「FNS歌謡祭」の02年以降の視聴率は例年20%前後の高い視聴率を獲っており、最低でも18.3%(12年)で、13年は18.8%だった。
つまり、「きょうは会社休みます。」の勢いを止めることはできたものの、今年は02年以降でワーストの視聴率で、フジ的には、とても“合格点”とはいえない数字となってしまったようだ。
(坂本太郎)