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明暗分かれた上沼恵美子、立川志らく、松本人志…M-1審査員のジャッジをジャッジする

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ダウンタウン・松本人志

 先日2日、『M-1グランプリ2018』(テレビ朝日系)が放送され、霜降り明星が平成最後の王者に輝いた。だが一方で、今回は芸人たちをジャッジする審査員のコメントにも注目が集まった印象がある。どんな評判だったのか?

 まずはダウンタウン松本人志だ。ファーストラウンドで笑いをさらった霜降り明星に、「もしかしたら優勝かも」とストレートな感想を漏らしたものの、続く最終決戦では和牛に投票した。松本は今回を含めて3回も、和牛にファイナルラウンドで票を投じている。つまりはネタの出来不出来に関わらず、和牛びいきであることが分かる。ただ今回は、予想以上に審査員の辛口コメントが続き、会場が重くなる中、ジャルジャルのネタに「面白すぎて屁ぇこいた」など、なんとか笑える空気にしようとする姿勢に、さりげない気遣いが見て取れた。

 さらに、サンドウィッチマン富澤たけしが、各芸人のネタに頻繁に求めていたのが「爆発的な笑い」「後半に向けての加速」だった。これはやはり、『M-1』で戦える漫才を研究しつくした者だからこそ言えることだろう。またナイツの塙宣之も、ギャロップに対して「M-1の4分の筋肉が使い切れてなかった」と指摘するなど、『M-1』に挑み続けた者だからこそ言えるコメントが光った。

 このように、現役漫才師の審査がおおむね好評であるに対し、何かと物議を醸したのが、今大会をもって審査員を退くと表明している上沼恵美子だ。本気で審査するという割には、結局は「好み」で判定している面が多かった。合体ネタで沸かせたトム・ブラウンに「未来のお笑い」と言い放ちながら、トップバッターの見取り図には「古い」と一蹴。その潔さが凄いという声がある一方、審査基準に軸がないと批判も多かった。

 初めて審査員に抜擢された落語家・立川志らくの審査も賛否が分かれた。ジャルジャルには「1つも笑えなかったが 面白かった」として99点を与え、かまいたちには「面白さよりうまいなと思わせる漫才だった」ということで88点をつけるなど、一般人には理解しがたい審査を連発し、Twitterは炎上。そんな彼は同日2日、Twitterを更新。ジャルジャルへの審査の真意について「プロ同士、つまりライバルだから笑えない。でも最高に面白い」と釈明している。

 さて、来年は新元号のもとでの初の『M-1』。審査員の顔ぶれはどう変わるのだろうか。

記事内の引用について
立川志らく公式ツイッターより https://twitter.com/shiraku666

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