この訃報は28日放送の『スッキリ』内でも紹介。MCの加藤浩次は彼の発言姿勢について、「どんなバッシングを浴びても、実際にスタジオでテリーさんと口論になったりすることもあった。それでも自分の意見をしっかり言っていた」と振り返り、当時の司会者の1人でもあった天敵・テリー伊藤とのバトルを懐かしがっていた。
それでは実際、テリーとどんなやり取りがあったのか再録してみよう。例えば2014年10月13日の放送だ。
この日は、ノーベル平和賞受賞者として、子どもたちに教育を受ける権利をと訴えているパキスタンの人権運動家マララ・ユスフザイさんなどが選ばれたニュースを紹介。テリーが彼女を称賛すると、勝谷さんがいきなり「まあね、ノーベル平和賞っていうのはかなりおかしな賞なんですよ。500億円払ってですね、北の書記と会談して金大中にあげたりですね。沖縄と密約やって佐藤栄作元首相にあげたりですね」と猛批判。そして、同賞について「何の評価もしてない」と一蹴していた。
2015年2月23日では、東京・銀座で爆買いする中国人観光客の問題が取り扱われていた際、勝谷さんは銀座の小売店に対して、「目先の金に飛びついている」と辛辣に言葉を投げた。これにテリーは「(中国人観光客が)本国で日本は素晴らしいと言ってくれれば、日本と中国との交流は良くなる」と反論。だが、勝谷さんは「良くなりません!」と激高するなど、2人の論戦はヒートアップしていた。
同年3月2日の同番組でも、勝谷さんとテリーは対立。神奈川県・川崎市の中学1年生男子が数人の少年たちに殺害されるという痛ましい事件で、そこに至るまで誰も大人が助けようとしている気配がないことに勝谷さんが疑問を抱き、「話(事件)の中に全然、大人の介在が無い」と訴えると、テリーが「いじめられっ子は親に心配かけたくないということで、親に言わないっていうことはある」と主張。いじめの問題にどこまで大人が関わるかを巡って意見を戦わせていた。
加藤は『スッキリ』で、「勝谷さんにはコメンテーターとして残ってほしかった」と言っている。低迷が続く同番組だが、今こそこうした毒のある論客を入れるべきではないだろうか。合掌。