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脱アラフォー・クライシス!婚活のプロに聞く『非正規雇用と未婚率は本当に関係ある?』

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 4日に『クローズアップ現代+』(NHK総合)で特集されて以降、いまだにネット上で話題となっている「アラフォー・クライシス問題」。同番組では、他の世代と比べてアラフォー世代の未婚率が高いと指摘していた。中でも“初めて就職した際の雇用形態が非正規だった女性は、正規だった女性と比較して結婚率が大幅に下がっている”という事実に驚愕したアラフォー女子が多かった。

 そこで今回はその真偽を探るべく、リアルな婚活現場を知る「お見合いマダム」クレーン美幸さんを直撃した。「お見合いマダム」とは、一般社団法人日本ブライダルソムリエ協会恋愛教育部の責任者として活動する、いわば婚活のプロ。クレーンさんは、サポートした女性の成婚率の高さから、多くの婚活女性から支持を受けている。

――報道にあったように“初めての就職が非正規雇用だったアラフォー女子は結婚しづらい”という実感はありますか?

クレーン美幸さん(以下クレーン):そうとも言えないんじゃないかな?というのが正直な実感。むしろずっと正規雇用で働いてきた“バリキャリ女子”のほうが、自分の考え方や条件を曲げられなかったりして結婚が難しいケースは多い。結婚しようと思えば、非正規雇用の女性でも“やり方”はあるので、自分が非正規雇用だからダメなんだって思う必要はない。挽回可能だから安心してほしい。

――具体的にはどんなやり方が必要ですか?

クレーン:まず男性への条件を並べる前に「私はこんなことができます!」「私にはこんな魅力があります!」という自分のPRポイントを見つけることが大事。それが自分にぴったりハマっていると、非正規雇用ということは大した問題ではなくなる。“自分も選ばれる立場なんだ”という意識を持って婚活に取り組んでほしい。

――同番組で「結婚相手の女性に年収500万円以上を求める」という婚活男性が紹介され、ネット上では女性からの怒りのコメントが多く上がりました。実際に、婚活男性が女性に経済力を求める風潮はありますか?

クレーン:たしかにあのVTRだけを見たら、女性は怒るわよね。男性には「俺に任せとけ」という頼もしさや経済的な安定を求めたいというのが、女性の本能だもの。でも今の時代、もしあの男性が“僕、家事なら完璧にこなせます!家のことは僕に任せて、好きな仕事に打ち込んでください”とPRしたら、意外とマッチングする女性が出てくる可能はある。先ほどお話ししたように、PRの仕方次第なの。ちなみに私の相談所には、女性に経済力を求める男性はあまりいないけれど、逆に「専業主婦が良い」という男性も減っているかな。また「できれば共働きが良い」という男性は増えている。

――ずばり、婚活男性が女性に求めることは何でしょう?

クレーン:「人に対して優しい」とかは当たり前に求められるけど、特に印象的なのは“夢や目標を持っている女性に惹かれる”という意見。生き生きしていてポジティブな印象を受けるし、会話も弾むもの。逆に相手にばかり求める女性は、かわいげがなく中身が空っぽに見られやすいので要注意。雇用形態や経済力はあくまでも“プラスアルファ”かしら。

 どうやらリアルな婚活現場において、非正規という雇用形態をそこまで気にする必要はなさそうだ。たまたま就職氷河期に当たってしまったアラフォー世代は“不遇の世代”などと揶揄されることもあるが、婚活市場においてはPR次第で“内定”が出る日もそう遠くないのかもしれない。

お見合いマダム クレーン美幸
プロフィール
結婚コーディネーター。神戸・東京の企業にて人事採用・教育研修業務に長年従事。2006年にイギリス系日本人男性と結婚。結婚コーディネーター養成講座修了後、一般社団法人日本ブライダルソムリエ協会恋愛教育部の責任者として活動。さらに婚活サポート事業のグランドステージ代表として男女の出会いをサポートしている。そのほかお料理合コン、婚活パーティー等も主催。
http://grandstage-tokyo.com/

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