「鬼才という表現で形容されることの多い三池崇史監督ですが、海外や映画関係者の間では非常に評価の高い監督です。特に現場での指揮には定評があり、相当な大物俳優でも三池監督の言うことには従う。スタッフにも絶大な信頼を置かれ、一度出演した俳優はまた、監督の作品へ出演を熱望するなど現在日本で映画監督といえる数少ない人間の一人です」(映画ライター)
ところがその反面、彼の監督作品には大ヒットがないのだ。
「近年の作品ではそれなりの人気俳優を使っているのですが、やはり興行収入が思ったような結果を出せていません。本人は「鬼才」「異才」と評価されることに相当のジレンマを感じているらしく、大作に位置する今回の「スキヤキ・ウエスタン ジャンゴ」の製作には並々ならぬ決意で望んでいました」(映画記者)
確かに三池監督といえば名前はよく聞く監督ではあるが、売れっ子で多作であるがゆえに逆に代表作がすぐに思い浮かばない。中小規模の作品では期待以上のセールスを上げているものの「大作でこける」というレッテルは映画監督にとって決して名誉なものではないはず。名監督と呼ばれるためになんとしても本作で興行収入を含めた成功を収めたい思惑があって当然だろう。
一方、主演・伊藤英明も崖っぷちに立たされているという。
「山田優との交際がいよいよ結婚という局面に差し掛かっています。伊藤英明といえば昨年公開された「海猿」でようやく若手俳優から役者への脱皮に成功しました。関係者の評判も上々で今一番乗っている俳優といっても過言ではありません。ただ、ヒットメーカーとして足場を固めるにはもう2、3作、成功作品が欲しいというのが本人、事務所を含めた本音ではないでしょうか。それまで結婚はお預けというのが現状のようです」
一時は破局が騒がれた伊藤英明と山田優だがその後も交際は順調に続き、プライベートの友人が催すパーティなどでは同伴で出席、堂々と親密振りをアピールしている。親しい関係者には具体的な将来のプランについて漏らしており2人の結婚は秒読み段階に突入してはいる様子なのだが発表に踏み切れないのは前出のような事情が壁となっているようだ。
ともかく三池監督、伊藤英明の2人にとって今回の「スキヤキ・ウエスタン ジャンゴ」のヒットは今後のための悲願ともいえるだろう。