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アラフォー世代が結婚できない理由は“非正規雇用”? リアルな事情にネット悲鳴

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 6月4日、『クローズアップ現代+』(NHK総合)でアラフォー・クライシス特集が放送され、大きな反響を呼んでいる。これは2017年12月に取り上げられた『アラフォー・クライシス』に続く第2弾である。

 現在のアラフォー世代が社会に出た頃、まさに日本は就職氷河期真っただ中にあった。希望の会社に入ることができず職を転々としたり、非正規雇用で働き続けて今に至っているケースが少なくない。アラフォーになった今も自立できず貧困に苦しんでいる割合が高いのだ。

 今回、同番組ではアラフォー世代のさらなる危機として「未婚化」を取り上げた。まず女性の場合、初めて就職した際の雇用形態が正規か非正規かで、その後の結婚率に大きな差が出ているという。正規の場合は7割が結婚しているが、非正規の結婚率は3割にも満たない。

 実際、同番組で紹介された43歳の未婚女性は、短大卒業後ようやく見つけた仕事が非正規雇用だったという。その後なんとか正社員の仕事に就けたものの「絶対(仕事を)やめられない」という思いから仕事に没頭し、気づけば未婚のままだった。3年前から婚活を始め、すでに50万円以上を費やしているが、いまだ結婚相手は見つかっていないという。

 男性の場合は、自身が非正規雇用であったとしても、結婚相手の女性には経済力を求める傾向にあるという。「相手女性の希望年収は500万円以上。わざわざ不利な人と付き合いたくない」と39歳の未婚男性は語った。これらの事情で、非正規雇用の女性の未婚率はますます上がっていると言えるだろう。

 これに対して同じアラフォー世代と思われる未婚の視聴者はネットに「もう手遅れだ」「私は結婚諦めた」「この世代で結婚して子育てしている人たちは凄い…」などと投稿し、自身の現状を嘆いた。

 世代に限らず日本の未婚化は進んでいるが、やはりアラフォー世代の未婚率が最も高いという。その背景には35〜44歳男性の就業率が平成5年以降、低下傾向にあるという現実もありそうだ(平成29年、厚生労働省調べ)。

 しかしそんな中にも「いろんな生き方があると若い人や親世代に示せるのはアラフォー世代だ」「危機感があったからこそ仕事は充実している。結婚だけがすべてじゃない」「結婚していないけど、幸せ」という力強く前向きな声が予想以上に多く見られる。今後の日本を担っていく世代であるアラフォー世代。多種多様な考え、生き方が新しい日本を作っていくのかもしれない。

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